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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

六浦 佐野登(五雲会)

宝生流 宝生能楽堂 2008.10.18
 シテ 佐野登
  ワキ 高井松男、アイ 深田博治
   大鼓 高野彰、小鼓 幸信吾
   太鼓 金春國和、笛 藤田朝太郎

六浦は、昨年11月に東京金剛会での大川隆雄さんの演能の記録を書きました。当日は研修能ということでしたので、金剛流ではこんな風にするのかという見方をしましたが、今回はこの曲のおもしろさを味わった感じがしています。
佐野登さんの演能では、昨年の五雲会での杜若の鑑賞記を書きましたが、そのときも大変良い印象でした。

ワキは高井松男さん、この日の一曲目「呉服」では大日向さんがワキを勤め、ワキツレに梅村さんと高井さんが入っていましたが、この曲では高井さんがワキを勤め、梅村さんと大日向さんがワキツレということで、役を入れ替えた形になっています。
三人の僧は次第で登場し「思ひやるさへ遙かなる」と次第を謡い出します。

型の如くワキの詞から道行、ワキの着き台詞となり、一行は称名寺の紅葉を見ます。しかし本堂の庭の楓が一葉も紅葉していないことに気付き、人が来たなら子細を尋ねようと言ってワキ座へと向かいます。
するとシテの呼掛。ワキが答えて楓の一葉も紅葉していないことを不審に思っていたのだと言ううちにシテは幕を出て「これはいにしへ鎌倉の中納言為相の卿と申しし人」と謂われを語りつつ、橋掛りを進みます。

大川さんの記録を書いたときにも触れましたが、この曲、楓が紅葉していないことにちなんで、シテは無紅唐織で出ます。この日の装束は青地と金地の段になった唐織で、大変綺麗な装束です。無紅とはいいますが、単に中年の女ということではなく、そう言う意味合いを表しているようなすてきな装束です。

シテは為相の詠んだ歌を示し、ワキ僧はこれに「朽ち残るこの一本の陰にきて袖の時雨は山に先だつ」と歌を詠みます。前回の記録で「一本の跡」ではなく「陰」と謡ったように聞こえたと書きましたが、やはり下掛り宝生では陰になっているようですね。
このつづきはまた明日に
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