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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

三井寺のつづき

後見が下がり、舞台は三井寺の境内になります。
次第の囃子で子方の千満を先頭にワキの三井寺の住僧宝生閑さん、ワキツレ従僧は則久さんと御厨さん、そしてオモアイの能力の則俊さんが登場してきます。
ワキとワキツレが次第を謡い、ワキは江州園城寺の住僧と名乗って、師弟の契約をした幼い人を伴って今宵八月十五夜の名月を眺めようと思う旨を述べます。閑さんらしい趣のある謡、詞です。

三井寺は天台寺門宗の総本山、滋賀県大津市にあり正式な寺の名は長等山園城寺といいます。
最澄の開いた日本の天台宗は、第三代天台座主円仁と第五代天台座主円珍の二人の考え方の違いから、後に円仁派と円珍派に分かれてしまいました。円珍が天台座主の時に園城寺を賜り伝法灌頂の道場としていたことから、円珍派はやがて比叡山を出て園城寺に依り、ここから延暦寺の円仁派を山門派、園城寺の円珍派を寺門派と呼ぶようになります。
山門派と寺門派が対立を深めて様々に争ったことは、平家物語にも触れられていますね。
園城寺の起こりは古く、大友皇子の子である大友与多王が父の霊を弔うために寺を創建し、天武天皇から園城の勅額を賜ったのが寺の起源とされているようです。ここには天智、天武、持統の三帝が誕生した際に、産湯に用いられたという伝説のある霊泉があって、この泉にちなんで「御井の寺」と呼ばれていたのが、いつしか三井寺になったと言われています。

三井寺の梵鐘は有名で、近江八景の一つ三井の晩鐘に数えられています。目付に出された鐘楼の作り物はこの象徴でしょうし、後段この鐘が重要な意味を持ってきます。

それはさておき、中秋の名月を眺めることにした一行はワキ座から地謡前に掛けて着座し、アイが狂言座に下がります。
さてこのつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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