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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

綾鼓 香川靖嗣(喜多流自主公演能)

喜多流 喜多六平太記念能楽堂 2008.11.23
 シテ 香川靖嗣、ツレ 金子敬一郎
  ワキ 宝生閑、アイ 野村扇丞
   大鼓 柿原崇志、小鼓 曽和正博
   太鼓 小寺佐七、笛 藤田六郎兵衛

6月に金春流桜間金記さんの恋重荷を観て鑑賞記を書きましたが、今回はその姉妹曲ともいえる綾鼓。恋重荷の際にも書きましたが、古くは綾の太鼓という曲があり、これを世阿弥が恋重荷に改作したらしいのですが、その古い方の綾の太鼓を洗練したのがこの綾鼓ではないかと言われています。
一説には、こちら綾鼓は綾の太鼓を世阿弥の子十郎元雅が改作したものとの話もありますが、いずれにしても綾の太鼓がどんな内容だったのか、資料が残っていないようですので、想像の域を出ない話ではあります。

前回も触れたように、恋重荷は観世・金春両流が、綾鼓は宝生・金剛・喜多の三流が現行曲としていますが、喜多流の綾鼓は昭和27年に土岐善麿により改作されたもので、宝生・金剛のものとは詞章が異なります。底本は宝生流の古い本のようなのですが、だいぶん手直しされています。各流の現行をふまえ、さらに現代の感性を取り入れての作だけあって、実に良くできた構成になっています。

さて舞台はまず後見の高林さんが鞨鼓をつけた桂の立木を出してきます。これが綾鼓ということになります。四角の立木台に生の木がつけられていますが、桂かどうかは分かりませんでした。

出し置きでツレ女御の金子さんが登場しワキ座で床几にかかります。ツレは緋の大口に紅入唐織を壺折に着け、天冠を戴いたきらびやかな装束で存在感があります。この形は恋重荷も同様で、このツレが終始舞台に出ているという存在感は、ある意味この曲の重要なポイントになっているのかもしれません。ただし観たことはありませんが、金剛流の綾鼓では前場のツレは登場しないのだそうで、これはまた別の主張があるのかもしれません。

このつづきはまた明日に
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