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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

和布刈のつづき

まず後見が一畳台と宮を出してきて大小前に据えます。
準備が整うと、この和布刈神事を行う神職のワキ、ワキツレが登場してきます。ワキツレは舘田善博さんと、森常太さんでした。

真ノ次第が奏されて、白大口に縷狩衣、風折烏帽子のワキと素袍上下のワキツレの出になります。
他流では登場したワキ・ワキツレは次第「今日早鞆の神祭、今日早鞆の神祭、尽きせぬ御代ぞめでたき(金剛流、喜多流は久しき)」と謡い、ワキの詞が続く形になっていますが、宝生流はこの謡を欠いているようで、ワキの常好さんだけが舞台正中に出る一方、ワキツレ二人は一ノ松と二ノ松に控え、ワキの詞を聞く形でした。

ワキは十二月大晦日の和布刈神事のあらましを語り、今年は特に奇特なことがあるので心して神事を行うと言って「有り難や、今日早鞆の神の祭」と謡い出します。この謡で橋掛りに控えていたワキツレが立ち上がって舞台に入り、三人向かい合っての上歌となります。

上歌を謡い終えると、ワキが「いよいよ信心を致し、御神事を執り行はばやと存じ候」と言い、ワキツレが「然るべう候」と受けて、一同はワキ座から地謡前にかけて着座し、シテの出を待つ形になります。
すると囃子は真ノ一声を奏し、前シテ漁翁と前ツレ海女が登場してきます。先に立ったツレは紅入唐織着流しの若い女、シテは白大口に小格子厚板、水衣という脇能前場の典型的な老翁の姿。水衣を肩上げにし、右肩には釣り竿を担って漁翁を表しています。

脇能前場らしく、二人は橋掛り一ノ松と三ノ松に立ち、一声からの謡が続きます。高橋亘さんの能は、ここ数年、毎年一、二番ほど拝見していますが、老人は初めて。これがなかなかに良い感じで、以前にも書いたかと思うのですが、宝生らしい味わいある謡が前シテの雰囲気に良く合っていた感じがしたところです。
一声、二ノ句、同吟と謡って二人は舞台に入り、ツレが大小前、シテが常座でサシ「それ秋津洲のうちに於いて」を謡い、下歌、上歌と謡って、立ち位置を替え、シテが大小前に、ツレが目付に出ます。
これにワキが「いかなる人やらん」と声を掛けます。

さてこのつづきはまた明日に
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