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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

望月さらにさらにつづき

三人は望月の部屋を訪ね、酒を供し、盲御前の謡を聞かせることにします。ツレは曾我物語の一節を謡おうとしますが、まさに敵討ちの話であり、差し障りがあるとアイは止めようとします。しかしワキがこれを許して謡が始まります。
この謡で、弟の箱王が、本尊の不動を工藤と聞き違え、仏の御首をうち落とそうというのを、兄一万が聞きとがめて諭し、「ゆるさせ給へ南無仏 敵を討たせたまへや」と地謡が謡うところに、重ねるように子方が「いざ討とう」と叫びます。

すかさずワキとアイが刀に手を掛け身構えますが、シテは扇で子方を留めます。活劇としても見せ所の場面。この緊張を取りなそうと、シテが「八撥を打とうということ」言い、今度は子方が鞨鼓の舞を見せることになり、「亭主は何か能はないのか」とのワキの問いかけで、シテは獅子舞を見せることになります。

シテは立って中入りし、一方、子方はツレの手を引いて後見座に進みます。ツレは子方に導かれた後、そのまま橋掛りへと進み、一ノ松までゆっくり進んで行きますが、ここで杖を落とし、やや歩みを早めて退場します。
長山耕三さん、きちんとした芸をなさる方ですが、このツレも落ち着いた動き、謡で、良い雰囲気でした。

さて二人が中入りすると、アイ太刀持ちは立ち上がって常座前で立ちシャベリとなります。短いシャベリですが、この中で、主人望月の秋長が、安田友治を討って都に上ってから十三年、皆暇乞いしていったなかで、自分一人はお側に仕えてきた。ようやく本領安堵となり、目出度いこととあらためて語ります。
短い中に、なかなかに趣きある則孝さんのアイ語りです。

さてこの後に、アイが子方に呼び掛けてワキ座隣に着座すると、直ぐに地謡の「獅子団乱旋は時を知る」の謡となり、子方が立って舞台を一回りし鞨鼓の舞になります。
子方、小早川康充クンは、清経のシテ小早川修さんの、たぶん御次男だと思うのですが、大変しっかりしたお子さんで、これまでも橋弁慶や船弁慶などの子方で拝見していますが、将来が楽しみです。
このつづきはもう一日、明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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