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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

末広かりのつづき

末広がりを買おうと呼ばわっている太郎冠者を呼び止め、すっぱは唐傘を太郎冠者に売りつけます。末広がりがなんだか知らない太郎冠者に、唐傘を「それ、それ」と徐々に開いて末広がりになったと示して、見事にだましてしまうわけです。

この際に、果報者が末広がりに好みがあると言っていたことを、こじつけるところが見せ所の一つ。「地紙よう、骨に磨きをあて、要元しっととして、ざれえざっとした」という好みに、傘の地紙を弾いて見せたり、傘の骨を示したり、さらに傘の要を示したりします。最後の「ざれえざっとした」は、人にこの末広がりを渡す時に、柄で戯れることだと、無理矢理こじつけて、売るわけですね。

代金は五百疋と、かなりの高額のようですが、ともかく買った太郎冠者は早速に帰ろうとしますが、すっぱが呼び止めて囃子物を冠者に教えます。

さて太郎冠者が帰って果報者に報告するわけですが、末広がりは扇ですから、当然に果報者は立腹し、太郎冠者を追い出してしまいます。

ここですっぱに教えられた囃子物を思い出した太郎冠者が、囃すうちに、機嫌を直した果報者も一緒に囃子物に加わり、シャギリ留めになる形です。

脇狂言独特の、目出度さを表す形ですが、「傘を差すなる春日山、傘を差すなる春日山、これもかみのちかひとて、人が傘を差すなら、我も傘を差そうよ、げにもさあり やようがりもさうよの」と囃子が入って謡舞うのは実に楽しい感じです。

傘を開いた太郎冠者が、立ち上がった果報者に傘を差し掛ける形になり、二人片足跳びで謡いつつ舞台を廻ります。
十郎さんの所作なかなか軽快で、冠者を追い出した時も地謡座前に座す形になりますが、このときは飛び安座での着座でした。
目出度い儀式的な狂言ですが、思いの外に笑いが出て、面白く拝見しました。
(36分:当日の上演時間をおおよそで記しておきます)
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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