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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

禰宜山伏のつづき

山伏のあまりの乱暴さに、禰宜はそっと笛座の方へまわって逃げようとしますが、主人がこれを押し止め、二人で話しあっていると、その間に山伏は床几を立って常座へと戻り、茶屋から出た形になります。

一安心と、禰宜が再び床几にかかって休んでいると、どうにも禰宜が腹に据えかねると思い直した山伏が戻ってきて、肩箱で禰宜を押さえつけます。主人が止めに入りますが、腹を立てている山伏は、無茶苦茶な理屈で、自分の肩箱を禰宜に持たせるのだ、と言い張ります。

山伏が自分の行力を力説している間に、禰宜はそっと立って笛座方にまわり裏口から逃げようとする態になりますが、ここで逃げられては自分が迷惑すると主人が止め、理非を明らかにするには二人勝負をしてはどうかと持ちかけます。

禰宜も山伏も一度は断りますが、主人がうまく持ちかけて、力比べをすることになり、主人はいったん退場して大黒の人形に扮したアド小梶さんを連れてきます。
この大黒に祈りを捧げて行力比べをしようというわけです。

まずは禰宜が祈ることになり、幣を振って祝詞を捧げます。これがまたなかなかに長い祝詞で、滔々と流れるように読み上げるのは大変ではないかと思う次第。最後に「謹上参迎 再拝再拝」と祈って幣を振ると、大黒がこれに合わせて足を上げます。

禰宜は「勝ったぞ勝ったぞ」と喜んで、幣を山伏に持たせようとしますが、山伏はまだ自分が祈っていないと怒り、数珠をもんでボロンボロンと祈りだします。しかしこれに大黒はそっぽを向き、さらに山伏が祈ると小槌を振り上げて、山伏に打ってかかろうとします。
これで勝負が決まったろうと、禰宜が幣を山伏に持たせようとしますが、山伏は納得せずあい祈りにしようと言い出します。結局ふたり同時に祈ることになりますが、大黒は禰宜の幣に引かれるように立ち上がり、山伏が祈ると小槌を振り上げて山伏を追います。
しばらく所作を続け、大黒が山伏を追い込み、禰宜と主人がこれを追って留となりました。大騒ぎの曲ですが、見所も笑いに包まれ良い雰囲気でした。
(32分:当日の上演時間をおおよそで記しておきます)
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです

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