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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

佐渡狐 大藏彌太郎(第49回式能)

大藏流 国立能楽堂 2009.2.15
 シテ 大藏彌太郎
  アド 大藏千太郎 善竹十郎

佐渡狐も良く演じられる狂言の一つで、たしか教科書などにも取り上げられていたように思います。
この曲、脇狂言の中でも百姓物とでも言ったらよいのか、お百姓さんが出てきて無事に年貢を納めて目出度いな、という類の曲の一つで、昨年の式能で脇狂言として演じられた昆布柿の鑑賞記にも、このあたりの事情を書きました。

とは言え、筑紫奥や餅酒をはじめたくさんある類曲のうちで、この佐渡狐だけやや異色の部分があり、そのためか、他の曲が滅多に上演されないのに対して、この曲だけが割と良く演じられるようです。
というのも、各曲で登場する二人のお百姓は、戯れ言を言ったりなどするものの、結局は二人揃って無事に年貢を納め、奏者と三人で笑って留めるといった形が通例なのに対して、この曲では、二人のお百姓が争った上に、奏者を巻き込んでの騒動になるという形で、様式的でない面白さがあるからでしょう。

どうもあまり古い曲ではなく、むしろ江戸時代に流行った「佐渡に狐がいるかどうか」という話をドタバタ劇に仕立て、脇狂言のお百姓物にまとめたというのが真相ではないかという説を読んだことがあります。さもありなんという感じもしますね。

さて舞台にはアドの越後の百姓とシテ佐渡の百姓が登場してきます。この日は式能の脇狂言ですので、装束は狂言袴に掛け素袍という脇狂言のお百姓さん定番の形。まず先にアド越後のお百姓である千太郎さんが、例年の通り上頭(ウエトウ:荘園領主で、現地に住む地頭に対し都に住む領主のことを指すようです)に年貢を納めに行くのは目出度いことと言いながら舞台を廻り、疲れたので一休みし誰か来るのを待つことにします。
続いてシテ佐渡のお百姓である彌太郎さんが舞台を廻りますが、このつづきはまた明日に
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