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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

蝉丸さらにつづき

アイ博雅の三位はいったん目付まで出て蝉丸を見つけ、常座に戻って藁屋に案内しようと思う旨を述べて作り物に寄ります。藁屋の戸を開けた後、角に下居してツレ蝉丸に語りかけます。
蝉丸はシオリの形を続けていますが、この声がかかるとシオリを下ろし、アイが蝉丸に寄って藁屋へと導く形になります。送り込みのように後から送る感じですが、藁屋の中に導き、蝉丸は中で床几にかかります。普通は床几を使わないと思うのですが、ここは替之型のせいか、と思うところ。

アイ博雅の三位が藁屋の戸を閉め、退場していくとシテ逆髪の出になります。
一声の囃子でモギドウに緋の長袴を着け、肩に笹を担ったシテが登場し、一ノ松でサシを謡います。
この形は替之型の装束で、常の形の着流しと比べるとずいぶんと雰囲気が変わります。

狂乱の末に髪が空さまに生い上がると自ら言うように、髪が持ち上がったような鬘になっているのは常の形と同様です。
右に流して幕の方を見、童たちが身分の高い自分を笑うことから、いずれが順逆かは相対的なものに過ぎないという主張を語ります。この哲学的な香りのある詞章を謡いつつ、笹持つ手を上げ下ろしし橋掛りから舞台へ進んで常座で足拍子。ワキ正まで出てから常座に戻りカケリとなりました。
思いの丈がこみ上げて動きになったようなカケリで、盛り上がる場面です。

カケリ自体は舞台を一回り半する程度の簡単なものですが、思いが募った形で謡に戻り、柳の髪が風にも解かれず「手にも分けられず」と髪を手に取りつつ目付で小回りし、常座へ戻ってシオリから開いて、道行「花の都を立ち出でて」となりました。

この道行は以前にも書いたように仕舞でも好んで舞われる部分です。
この日はさらに替之型の小書で形も変化していました。
さてこの様子はまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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