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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

道成寺のつづき

安珍清姫伝説は昨日書いたとおりですが、この伝説を観世小次郎信光が能作したといわれるのが「鐘巻」です。この曲の原型はもはや分からなくなっていますが、1992年に法政大学能楽研究所の創立四十周年を記念して復曲され、2005年にも梅若六郎さん(現玄祥さん)が再演をされています。

能の道成寺はこの鐘巻を原曲とし、乱拍子を中心に再構成したと言われています。この安珍清姫伝説は能以外でも取り上げられ、琉球組踊の執心鐘入、歌舞伎の京鹿子娘道成寺、文楽の日高川入相花王など、有名な曲が多々あります。

繰り返しになりますが、能の道成寺も「鐘」が大きな位置を占めています。能舞台には天井に滑車、笛柱には金属の環が取り付けられていますが、いずれも鐘をつり上げるため、すなわちこの道成寺一曲のためにしつらえてある造作です。
したがって、能の道成寺もまず狂言方が鐘を吊るところから始まります。

しかしここが上掛りの観世・宝生両流と、下掛りの金春・金剛・喜多三流の異なるところで、上掛りでは演技に先立ってまず鐘が吊られます。一方の下掛りでは、劇中の一場面として鐘が吊られるという違いがあります。
この日は下掛り、金春流の道成寺でしたので、まず舞台にはワキの道成寺の住僧と従僧二人、オモアイの能力が登場してきます。

ワキ僧の森常好さん、白大口に白練、紫の水衣で角帽子を着け、堂々たる姿です。正中まで進み、紺地の無地熨斗目に薄茶の水衣を着けた従僧の舘田さんと常太さん、能力の東次郎さんが橋掛りに控える形になります。
ワキは、道成寺では子細があって久しく撞鐘が無かったが、この程再興し、鐘を鋳させたので、吉日である今日、鐘の供養をしようと思う旨をゆったりと述べ、能力を呼んで鐘を吊るようにと命じます。
このワキの詞のうちに鐘後見五人が切戸口から登場してきます。本田光洋さんと布由樹さんの二人は長上下、残る三人は上下姿で、笛柱の両側に分かれて控えます。

ワキの詞を受けて能力が一度退場し、狂言方の後見四名と、都合六人で鐘を運んできます。ワキ、ワキツレはワキ座に下がって鐘楼から遠いところにいる形になります。
さてこのつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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