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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

六地蔵のつづき

この約束するまでは、「仏師」と同様の展開ですね。仏師の流れには運慶、丹慶、安阿弥と三つの流れがあるが、運慶が絶え丹慶も絶え、安阿弥の流れを組むのも自分一人になってしまったなどと言います。
実は茂山家の仏師を観ていないので何ともいえないのですが、和泉流だと「仏師」でも「六地蔵」でも、安阿弥の流れは自分一人なので自分こそ真仏師(まぶっし)だと自慢しますが、真仏師の言葉はありませんでした。

さらに田舎者に仏像は何時出来るかと問われて、お急ぎならば明日の今時分、お急ぎでないならば来年の今時分と言います。野村家などでは三年三月九十日と言ったように思いますが、ちょっとずつ違いのあるところです。

代金もここでは決めず、できあがりを見てからということになります。
万作さんの時は、万疋と決めましたが、先に代金を決める方が一般的な感じがしますね。さらに万作さんの時にも省略されていましたが、代金の受け渡しを三条の大黒屋と決めるやり取りをする場合もあって、よりお金にまつわる部分が明確になる感じです。

ともかくシテ田舎者とアドすっぱとの約束が整い、明日の今時分までに作って、五条の因幡堂で渡しましょうということになります。

シテは後見座にクツロギ、すっぱは橋掛りに進んで、二ノ松から呼び掛けて仲間二人を呼び出します。早速、田舎者をだました話を聞かせて、地蔵の真似をすることにします。この際に、値段を決めなかったのは正解だったろうというようなことを言い、仲間も同意するやり取りがありました。

さて後はこの曲らしいドタバタになるのですが、後ろ堂ということでワキ座から地謡座あたりに三人が並び、次はわき堂ということで橋掛りの一ノ松から二ノ松に掛けて並ぶ形を繰り返します。この際の地蔵のポーズは演者のアドリブの部分が多いようで、それがまた面白いところです。
最後はすっぱたちが地蔵の真似をしているのばれ、田舎者が追い込んで留になりました。
一同が退場すると後見の井口さんが「俵を重ねて面々に 俵を重ねて面々に 楽しうなるこそ目出たけれ」と附祝言を謡って会がお開きとなりました。五雲会から続けて能三番、狂言五番を見ましたが、楽しい一日でした。
(27分:当日の上演時間をおおよそで記しておきます)
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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