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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

安宅のつづき

囃子方、地謡が上下姿で登場。一同着座すると名宣笛でワキの出になります。
ワキ宝生閑さんは直垂上下に梨打烏帽子、白鉢巻きの武将姿で、アドアイ従者の山本則直さんを連れて出ます。アドアイは狂言出立で太刀を持ってワキに従い、常座でワキの名乗りになると、後に控える形です。

ワキの名乗りで、加賀の国富樫の何某だが、義経主従十二人が作り山伏となって奥州に下るというので、関を作って山伏を留めている旨を述べ、アドアイを呼んで山伏が来たなら報告するようにと命じます。
ワキはワキ座に下がって着座し、アドアイが常座で触れをして地謡前に下がると、次第の囃子となります。

囃子のうちに、子方義経の山内晶生クンを先頭に、シテ、そしてツレ同山八名、最後にオモアイ強力の東次郎さんと、都合11人が登場してきます。
子方、シテ、同山いずれも山伏姿ですが、シテ弁慶は白大口に地紋が入ったような感じです。よく縞の水衣を着けますが、この日は褐色(かちんいろ)なのか、黒系の水衣で渋い形です。
同山は八名。同行する山伏に一々名前が付いている訳ではないので、何人でも別に問題はないと思うのですが、観世流では通常九人出ます。宝生流はどうも八名が基本のようで、このところの演能記録なども調べてみましたが、ツレ八名が登場しています。
ちなみに、金春流も八名、喜多流は七名、金剛流では六名という演能記録を見つけましたが、それぞれこれがきまりななかどうかは分かりかねます。

まあ、どうでも良いことのようですが、実は同山が奇数なのか偶数なのかによってちょっと見た目が変わってくるんですよね。同山が偶数だと、雁行とでもいうのか、弁慶を扇の要のようにして同山が左右に広がるような立ち方が映えます。奇数だとシテの真後ろに一人が中腰のような形になったりしますね。
一方、謡には十二人とあり、観世の場合、子方義経、シテ弁慶、同山九人とオモアイ強力で十二人になります。強力は別だという感じもしますが、ともかく十二にはなるので、私は長年、安宅というのは謡に合わせて同山九人出すのが正式とばかり思い込んでおりました。

ともかく登場した一同は舞台上で子方がワキ座側、シテが目付側に立ってそれぞれに同山が分かれ、向き合っての次第「旅の衣は篠懸の」を謡います。この謡、地取りの代わりのような形で、オモアイの謡「おれが衣は篠懸の 破れて事や欠きぬらん」が入り、ちょっと空気が和みます。
さてこのつづきはまた明日に
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