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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

筑紫奥のつづき

アドはシテに、どれからどれへ行くのかと問いますが、シテは「用を前に当てて後から前へ参る者でござる」と、これもこうした曲の決まり文句ですが、妙な返事をします。
アドが重ねて真実はどこからどこへ行くのだと問い直し、シテは上頭(ウエトウ)に年貢を納めに上がるところであることを明かして、二人ともに都へ向かうことにします。

シテはアドにどこから上らせられるのか、と問いかけます。
アドは奥筑紫のお百姓であると答えますが、これを聞いたシテは場を外し、一人「これはいかなこと」と思うところを語る形になります。
筑紫のお百姓は、上頭にけっこうな物を捧げるが、自分の年貢は柑物で見劣りするため、これを見られてはならないとばかりに、肩に担っていた藁苞のような物も背に隠してしまいます。

一方、アドのお百姓も、シテにどこの者かと問いかけますが、シテはこれを「ま、ここの者じゃ」とはぐらかします。しかし、さらに問われて、やむなく丹波の国と答えます。
アドは続けて「何を捧げる」のか問いますが、シテはこの問いには、自分は皆から年貢を納めに行ってこいと選ばれて来ただけなので、年貢が何なのかは御館(ミタチ)に着いて見ないと分からないと答えてしまいます。

もう少し突っ込んでも良さそうな感じもしますが、アドはこれに納得したのか、二人して都に向かうことにして舞台を廻ります。

たしか和泉流では、声をかけたアドに、シテがまずそちらはどこからどこへ行くのかと問いかけて、これにシテが筑紫の奥のお百姓と答え、年貢に唐物を捧げることも語ります。シテがその唐物はどうしたのかと重ねて問うと、シテは二百駄ばかり馬に附けて先に上らせたと答えます。
これに対抗してか、シテは自分は丹波の国のお百姓だが、毎年年貢に柑物を捧げる。その荷物はと問われ、二百駄ばかり牛に附けて先に上らせたと、出任せを言う形で、今回の形とはいささか異なりますね。
今回の形では、奥筑紫の百姓と聞いて、いきなりシテが独り言で自分の年貢を隠そうとするのが、今ひとつ分かりにくい感じでしたが、まあ、話は知っているので説明が長いよりも、これはこれで良いのかなという感じもします。
このつづき、また明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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