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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

佐渡狐のつづき

越後のお百姓は佐渡のお百姓に「そなたはどれからどれへお行きある」と問いかけますが、佐渡のお百姓は「身共は用を前にあてて、後から先へ行く者でおりある」と答えます。これは大藏流でも同じですが、こうしたお百姓ものの決まりのギャグのようで、他の曲でも出てきますね。

さらにこの曲では、越後の国の者と名乗ったアドに、佐渡のお百姓が「向いの者」だと言い、見たことがないと不審がる越後のお百姓に、国向いの佐渡の者と名乗るやり取りもあります。

結局二人は同道することになり、語り合いつつ舞台を廻り道を進むことになりますが、この中で、佐渡には狐がいるかいないかで言い合いになる展開です。
この狐、大藏流では能と同様に「ツ」の音を含んで発音しますが、この日ははっきりと「キツネ」と発音していました。
たしかにあまりたくさん観ている訳ではありませんが、野村家の狂言で「ツ」を含んで発音するのを聞いた記憶はありませんね。うーん、このあたりはどうなんでしょうね。
ちなみに「ツ」を含むというのは、唇を閉じて鼻に「クン」と抜くような音を出す発音です。

言い合いの末に、かけろくにしようという次第になり、批判を奏者に頼もうと話が決まるのは大藏流同様です。

ともかく騒ぎつつも、二人は上頭の屋敷にやって、まずは年貢を上げることにします。
段熨斗目に素袍上下、士烏帽子を着けた奏者の万作さんが進み出て、二人を待つ形になります。
越後のお百姓が佐渡のお百姓に、時のお奏者で上げるか、それとも引付があるかと問いかけ、佐渡のお百姓は引付があるので自分から上げようと言って、先に年貢を持って奏者のもとへ罷り出ます。

型の通り受け答えがあった後、佐渡のお百姓は佐渡に狐があるか無いかをかけろくにしたことを語り、批判をお願いしたいとして、奏者に文字通り袖の下を渡そうとします。
大藏流同様の展開ですが、万作さんの演技がまた面白い。佐渡のお百姓を叱りつけつつ、辺りをうかがい、扇と袖で隠すようにして袖の下を受け取ってしまいます。

さてこのつづきはもう一日、明日に
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