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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

宗論さらにつづき

「牛は牛連れ、馬は馬連れ」などと言いつつ、同道することになった二人ですが、法華僧は思い込みが激しく直情的、浄土僧の方はなんとなく余裕含みの感じです。法華僧は、同道したからには必ず都までご一緒しましょう、などと念を押したりします。
このあたりのやり取り、流儀によって微妙に違いますが、直情的な法華僧と、なんとなく一癖ありそうな浄土僧という取り合わせを、いかに感じさせるか、それぞれの工夫ということでしょうか。

さてお互い都に上るとして、一体どこの者なのか明かそうという流れになります。
法華僧が本国寺の出家でござると名乗ると、浄土僧は向きを変え、例の情強者(ジョウコワモノ)だから道々なぶってやろうと独り言を言います。情強者という表現がいかにも法華僧を上手く表している感じがします。ともかく浄土僧の方がワルのような感じを受けますね。

浄土僧の方も、法華僧の求めに答えて、都ずっと辺土、東山黒谷の僧と名乗ります。これを聞いた法華僧も横を向き、例の黒豆数えだが致しようがあると独白します。
この黒豆数えというのは、当時は浄土僧を表すに分かりやすい表現だったのでしょうけれども、どういう意味なのか諸説あるようです。この話は後ほど。

さて、浄土僧と同道したくない法華僧は、寄るところがあるからと言って別れようとしますが、浄土僧は「一年が二年でも待ちましょう」とくっついて離れません。
さらに法華僧に意見があるとして、世上情が強いと言われているぞなどと言い、法華経二十八品などという長い経を読めなどと言うよりも、浄土宗は南無阿弥陀仏の六字を唱えれば極楽往生疑いないので、宗旨替えをするようにと勧めます。
そして、この数珠は法然上人から伝えられたもので、これをいただけと法華僧の頭上にふりかざしてワキ座へ追い込み、うずくまった法華僧の笠の上から、数珠を振りつつ六字の名号を唱えてやり込めます。

さていよいよ宗論が始まりそうな気配になってきましたが、このつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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