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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

半蔀のつづき

以前にも書きましたが、夏安居(ゲアンゴ)というのは陰暦の四月中旬から七月中旬まで九十日にわたって僧侶が一カ所に定住し修行すること。もともとインドで仏教が起こった頃、修行者は遊行しているのが常だった訳ですが、夏のこの時期は雨期のため、やむなく一カ所にとどまっていたというのが夏安居のもとのようです。
日本の梅雨はそれほど長い期間でもありませんが、日数などはそのまま持ち込まれてきたのでしょうね。

この間、花を立てていたので、夏安居の終わりに花の供養をしようというのがワキの心。正先に進み出て下居し、あらためて「敬ってもうす立花供養のこと」と供養を始めます。この供養の結縁で、草木国土悉皆成仏と祈り、数珠を取って合掌します。

この曲、立花供養という小書があって、ワキの出に先立って正先に立花を出す演出があります。この日は小書がありませんでしたが、たしかに正先にワキが進み出てあらためて祈りを捧げる時に、立花があると情趣が増すように思えます。もともと立花を出す方が通常の形だったという話もあり、うなずけるところ。小書の時はしかるべき生け花の先生などにお願いしてしつらえていただいた立花を、後見が正先に出します。

さてワキの祈りから囃子方のアシライとなり、ワキはワキ座に下がる一方、紅入唐織着流しのシテが静かに橋掛りを進んで常座へと出てきます。
シテは常座に立つと静かに謡い出します。この姿にワキは不思議を覚え、白い花が独り笑の眉を開いたのは何という花かと問います。

シテは「愚かの御僧の仰せやな」と謡掛けますが、その花の名は夕顔であると述べます。このあたりのシテの謡、風情、一段と芸に磨きをかけておられるように感じました。
このつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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