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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

寝音曲のつづき

主人自ら台所へ行き、酒を持ってきたという設定で葛桶の蓋を持って出てきます。
二人はて正中で向き合い、主人が酒をのませようという次第。太郎冠者は酒好きの様子で「例の大盃が出ました」となんだか嬉しそうな感じを見せます。この酒好きな雰囲気が、萬さんの狂言の見せ所の一つと、実は前々から思っております。

早速シテは、一杯、もう一杯と呑みます。調子に乗った太郎冠者は主人に酒を勧めますが「身共は下戸じゃ」と主人の返事。それならばさらに「も一つ」と四杯目を求めると、さすがに主人は怒って早く謡えと叱責し、盃代わりの葛桶の蓋を太郎冠者から取り返すと、笛座に出た後見に渡します。

酒に酔った太郎冠者は、謡えと求める主人に、自分は悪いクセがあって「子持ち(子持ちは自分の女房のこと)が膝を枕にいたいて横になって寝」ないと謡えないと主張します。主人が、そんなことを言わずに早く謡えと急かしますが、太郎冠者は近日夫婦連れで上がりまして、その節に謡いましょうなどとのんびりとしたことを言います。

主人はやむなく自分の膝を枕にして謡えと言い、二人は正中あたりで寄り添って主人は右膝の上に両掌を重ねて置き、太郎冠者がその掌の上に左の肘を載せて頬を支える形になります。さすがにいわゆる膝枕という形ではありませんが、後々の鍵になる形です。

太郎冠者が「女ども、女ども」などと言いながら主人の顔を撫で、主人はビックリして立ち上がってワキ座に離れます。太郎冠者も常座に下がりますが、「これは酔って子持ちに戯れついたところでござる」と説明し、再び膝を枕に寝ながら謡う形になります。

「きこし きこし 小原木召され候へ 小原 静原 芹生の里 おぼろの清水に 影は八瀬の里人 知られぬ梅の匂ふや 知られぬ梅の匂ふや 此の藪里の春風に 松ヶ崎 散る花までも 雪に凍りて 春寒し 小原木召されや 小原木召され候へ」と謡いました。
万作さんの鑑賞記の際も書いたように、残念ながらこの謡がなんだか分かりません。
前回は綾子舞の小原木踊の歌と同じだったようなので、そちらをもとに書いてみたのですが、今回、聞き取ってみた限りではほんの少しですが違っているようでした。前回の鑑賞記と比べて頂ければと思います。
このつづき、もう一日明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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