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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

萩大名のつづき

この太郎冠者が知っているという萩の咲く茶屋ですが、ここに立ち寄り腰を掛けた者は萩の花について「御当座」をすることになっている、と太郎冠者が言い、主人に「当座はなりましょうか」と問います。

問われた主人ですが「当座」の意味が分かりません。「当座とは何のことじゃ」と問うと、太郎冠者は「歌をお詠みにならるること」と答えます。
ですが、田舎者の大名のこと、そんな難しいことなら茶屋へは寄らずに清水だけに参ろうと言い出します。

しかし何とか主人にも萩を見せたい太郎冠者は、主人に「七重、八重、九重とこそ思いしに、十重咲きいずる萩の花かな」という歌を教え、これを詠んだことにすればよいと言い出します。
このあたりのやり取りは面白いところで、別に難しいことではないと歌を教えた太郎冠者に、主人は「してそれは誰がいう事じゃ」と問い、太郎冠者「たが申すものでござる。御前の仰せらるることでござる」主人「あの身共独りしてか」太郎冠者「なかなか」主人「その様な長いことが、五年や三年で覚えらる事ではないぞ」と続きます。

いやはやではありますが、太郎冠者はそれではと歌を物によそへて覚えてはどうかと言い、扇の骨が十本あるのので、七重八重で七本、八本と見せましょうと提案します。
これに主人は「出来た」と喜び、さらに九重で九本、十重でぱらりと扇を開いて見せることにします。

もうこれで大丈夫と思った太郎冠者ですが、主人はその先がまだ覚えられぬと言い出します。その先は「萩の花かな」だけですが、どうにも覚えられないという主人のために、太郎冠者は自分の向こうずねを見せ「すねはぎ」から萩の花によそえようと提案します。
さて申し合わせが整った二人は茶屋へ向かうことにし、舞台を廻って一度橋掛りまで出、清水辺の茶屋へとやって来た風情。

シテが二ノ松に待ち、アドが常座に進み出て案内を乞います。
さてこのつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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