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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

船弁慶さらにつづき

クセの後半上げ端の後は、大左右から子方に向き、一度下居した後、立って常座から目付へと出、扇をかざして舞台を廻り大小前でワキと向き合う形になります。
地謡の「ただ頼め」の謡を聞きつつ、扇を閉じて常座へ行き、盤渉序ノ舞になっていきます。

観世流はここで中ノ舞を舞うのが通常の形ですが、重前後之替の小書では盤渉序ノ舞になります。序もいささか特殊な形になっているように思えました。
位の重い舞ですが、なんとも胸に迫るものがありまして、深いものを感じました。

黄鐘調で始まり、途中、シテが橋掛りへと進んで、一ノ松から遠く子方を見てシオリ、そこから笛が盤渉調になります。
この日、当初の番組では笛方が一噌庸二さんの予定でしたが、ご病気ということで一噌仙幸さんが代演。この仙幸さんの盤渉の笛が、なんとも深い。
ちょうどこの公演の翌日あたりの新聞に仙幸さんの記事が出ていまして、公演の度に一時間半の時間をかけて点滴をし、舞台に臨んでいるのだとか。たしかに豪快な笛の音ではないのですが、心に染み入ってくるような魅力があります。ぜひぜひお元気で舞台を続けて頂きたいものです。

趣き深く序ノ舞を舞上げると、シテのワカ。地謡が受けた後、シテが「かく尊詠の偽りなくは」と謡い地謡が受けると、シテは正中に出て「やがて御世に出で舟の」と下居。「船子ども」と立って、「はや纜をとくとくと」と正中で橋掛りの方を見、抱え扇の形になって船子を急かせる心です。

「判官も旅の宿を出で給えば」と子方が立って二、三足出、シテは烏帽子を外して立ち上がり、シオリつつ常座へと向かいます。
常座でシオった手を下ろすと、あらためて中入。一噌流ですので送り笛が吹かれます。
アイの送り込みになる形もありますが、仙幸さんの染み入るような笛での中入は格別でした。
このつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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