FC2ブログ

能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

吉野静のつづき

都道者(みやこどうしゃ)というのは、熊野など有名寺社を巡る都からの参拝客のことのようで、忠信はこの都道者のふりをして衆徒が集まっている大講堂に入っていくことにするわけです。

次第で登場したワキ村瀬提さん、直垂に白大口の姿です。次第を謡った後、正を向いて判官に仕える佐藤忠信であると名乗り、頼朝義経不仲のゆえに判官は吉野山に籠もったものの宗徒が心変わりしたため、山を落ちることとした旨を語ります。
自らは、判官に防ぎ矢射よと命ぜられたため、唯一人この山に残っているという子細を語ると、サシを謡います。

古、天武天皇が戦を避けて吉野の宮を出、山野に迷ったように、判官もいずれに落ち行くのかと思いの内を謡いますが、この謡の途中で幕が上がり、シテ静御前が紅入唐織着流しの姿で橋掛りを進んできます。

シテが一ノ松と二ノ松の間あたりに佇み、ワキは橋掛りを見つつ、静御前かと声をかけます。
シテは忠信かと問いかけ、ワキ忠信がこれに答えて自分一人が防ぎ矢のため残った旨を語る内に、常座へと進みます。

ワキが静の身を労ると、シテ静は、女の身では遅れまいとしても付いていくことが出来ず山路に迷ったことを述べつつ、正中に出てワキを向いたまま下居します。
ワキは何やら気付いたように正面を向き、貝鐘の音が聞こえてくると言い出します。判官を追う衆會を招集する貝鐘だろうと推量し、自らは都導者の体で衆會に紛れ込み、静には法楽の舞を舞って時間を稼ぐようにと話します。
これを受けてシテが謡いつつ片シオリ。ワキは地謡で目付から常座へと進み、立ち上がったシテが眼で追う中を橋掛りへと進んで行きます。

シテも「静はそのまま」と謡った後、地謡に合わせて向きを変え、大小アシライで中入となります。
このつづきはまた明日に
*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***
このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
スポンサーサイト



 | HOME | 

カレンダー

« | 2010-06 | »
S M T W T F S
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 - - -

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。