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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

茶壺さらにつづき

男は節を付け「我が物故に骨を折る、我が物故に骨を折る、心の内ぞ可笑しき」と謡い、小アド目代が地取りの風で「可笑しき」と繰り返すと、「さ候えばこそ、さ候えばこそ、俺が主殿は中国一の法師にて・・・」と語り始めます。

一族の寄り合いに茶を点てようと、兵庫の津に出で、さらに兵庫を発って二日で栂尾に着くと、茶を買い取って兵庫を指して下ったが、こや野の宿の遊女が袖をひかえて今様を朗詠し、酒を強いたので酔って寝てしまった。するとあの古博打打ちが来て、茶壺を我が物と言い出したので判断して欲しいと、仕方を交えながら入日記を謡い舞いします。

この様子を今度もすっぱが盗み見していて、目代から今度はお前が入日記を言えと命じられると、すっかり真似て為果せます。

それでは、と目代は二人相舞にせよと言い、アドの男の真似をしながらシテのすっぱも相舞で入日記を謡い舞いします。
しかしアドの真似をしているので、シテは微妙に遅れたり、途中をはしょったりします。このあたりがシテの腕の見せ所。この一曲のハイライトということですね。
少し遅れながら、節目節目では合わせ、アドの男が調子を外させようとするのにからくもついていく様を見せます。

さてなんとか相舞も終わり「さてどうか」と詰め寄る二人に、シテは「昔より、論ずるものは中から取れ」というからと、自らが茶壺を持って逃げてしまい、二人が追いかけつつの退場となります。これは何度観ても不思議な留の形で、目代が持って行くというのは意外性のある展開ですね。

さて太一郎さんは、先日の佐渡狐に続いて拝見しましたが、生真面目な印象で、この曲の男にはちょうど良い雰囲気だったかと思います。酔ったあたりはもう少し剽げても良いかなと思いますが、いずれもう少し余裕が出てくればと思う次第。
(24分:当日の上演時間を記しておきます)
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