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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

項羽のつづき

一声の囃子が奏されてシテの出。便船の船頭という心で、無地熨斗目着流しに水衣肩上げ、左手に棹を持った老人姿で登場して常座まで出ます。
「蒼苔道滑らかにして僧寺に帰り 紅葉声乾いて小鹿鳴くなる夕まぐれ」と秋の夕暮れの風情を謡います。

シテの謡の終わりに立ち上がったワキは、シテに船に乗せてくれるようにと声をかけます。これに対してシテの老人は船賃があるかと問い返します。草刈りの男達は船賃など払ったことはないと答えますが、ならば乗せることは出来ないと老人が乗船を断ります。

ワキは、それならば浅瀬の方へ回ろうと言いますが、老人はこれを留め道理を言ったまでで、この船に乗るようにといい、ワキの一行は船に乗ることにします。
シテが「とく乗りたまえとさし寄する」と謡い、棹に手をかけて船漕ぐ形を見せます。

一同が船に乗ったという形でワキがシテの前に下居し、ワキツレがワキ座に下がって着座すると、地謡の上歌で年に一度の七夕に天の川を渡るように、川を船が進む風情が醸し出されます。上歌の終わり「水馴棹をさそうよ」で、シテは再び棹を構えて船漕ぐ形になります。

「舟が着いて候 御上がり候え」とシテが声をかけ、船が岸に着いた風でワキが「心得申し候」と立ち上がってワキ座に退くと、老人は音を立てて棹を落とし、再び船賃のことを言い出します。
ワキがなぜまたその様なことを言うのかと問うと、船賃というのは、その刈って来た草花の内から一本戴きたいのだと答えます。
そもそもはこの草刈り男の刈って来た花が鍵になっている訳ですが、ここへ話を繋げていく展開になっています。いささか無理無理な感じもしないではないのですが、ともかくもワキはどれでも差し上げようと言い、常座のシテに寄って肩に担った竹を差し出し、シテが一本の花を取ります。芥子の花、ポピーの形です。
このつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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