FC2ブログ

能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

項羽さらにつづき

その花を選んだゆえをワキが尋ねると、シテはこの花が美人草という花であることを語ります。美人草とはまたどうしてかということになりますが、老人は項羽の后であった虞氏が身を投げて亡くなった後、その亡骸を埋めた塚に生えた草なので美人草というのだと話します。
この言葉にワキが、それならば項羽と高祖の戦いの様子を物語って欲しいと求め、ワキはワキ座に着座し、シテが大小前で床几にかかっての語りになります。

項羽と高祖の戦いは七十余度に及んだものの、項羽の連戦連勝で高祖は負け続けていた。しかしある時、項羽の兵が心変わりして項羽を攻め四面に鬨の声を上げたので、虞氏は思いに堪えかねて伏してしまった。と語り出します。

項羽の乗っていた望雲騅という馬は、日に千里を駈ける名馬だったが、主人の運命が尽きたのを覚ったのか、膝を折って一歩も進まなくなってしまった。ここにきて項羽は少しも騒がず馬を下りると、追っ手の中に旧知の呂馬童がいるのを見つけ、自分の首を取って高祖に捧げ名をあげるようにと呼ばわった。

ここから地謡が受けて、呂馬童が恐れて近づかないので、項羽は自ら首を掻き落とし呂馬童に与えようとした旨を謡います。そして現れ出でたのは項羽の幽霊であり、どうか後を弔ってくれるようにと求めて姿を消したと謡います。

地謡の「昔に帰る身の果」で立ち上がったシテは、「今はつつまじ我こそは 項羽が幽霊」の謡にワキに向かってシカケ開キと、自らの素性を明かす形で中入となります。
代わってアイの渡し守が登場してワキとの問答。既に川を渡ったというワキに、アイは自分が来なければ舟を渡す者はいないはずと訝ります。ワキとの問答で、項羽の幽霊が仮に船頭の姿で現れたことを悟ったアイは、項羽の最後をあらためて語ります。さらにワキ一行に対して項羽の弔いを勧めて退場となります。
このつづきはまた明日に
*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***
このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
スポンサーサイト



 | HOME | 

カレンダー

« | 2010-10 | »
S M T W T F S
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。