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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

身延 鈴木啓吾(九皐会定例会)

観世流 矢来能楽堂 2017.09.10
 シテ 鈴木啓吾
  ワキ 舘田善博
  アイ 高野和憲
   大鼓 亀井広忠、小鼓 森澤勇司
   笛 八反田智子

観世流のみが現行曲としているこの曲、その観世流でも滅多に上演されることのない、いわゆる稀曲の類です。時々参照させていただいている大角征矢さんによる観世流演能統計をみると、平成21年までの60年間に、上演されたのはわずかに13回となっています。
そんなわけで、この曲の解説なども見あたらず「作者不詳」。某解説書には何曲かの解説の後に「他に身延もある」と書かれているのみでした。
ともかく、舞台の様子・・・だいぶん時間が経っていますが、メモを頼りに書き綴ってみようと思います。

まずはワキ日蓮上人の出。
花帽子を被り、鼠色の指貫込大口に朱の衣、掛絡をかけ、登場するとワキ座で床几に腰を下ろします。
左の手に持った経巻を水晶の数珠とともに上げ、サシの謡い出し。
「凡そ方便現涅槃、星霜二千二百余回、後五百歳中今少し、広宣流布の時を待ちて・・・」と、釈迦の滅後二千二百年あまりが経ち、末法の五百年に入り、法華経広宣流布の時を待つという、日蓮上人らしい謡い出しになっています。

末法初年は永承七年(1052年)とされていますが、貞応元年(1222年)に生まれ弘安五年(1282年)に入滅した日蓮の生涯と重なる詞章。ワキの謡に続いて地謡の下歌、上歌と続き、法華読誦の功徳に花薫じ、身延山は自然の霊地であると謡います。
次第の囃子でシテの出となりますが、このつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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