FC2ブログ

能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

内外詣さらにつづき

シテサシからクセと、神君父母の重恩、君の為によき人をば徳を挙げて褒むべしとの理などが謡われますが、これは祝詞に続いて神官が語ったものという設定。
この謡を受けて、ワキが「実にありがたき物語 心に染みて覚えたり」と言います。さらに「神楽を参らせ獅子をも御舞い候へ」と言い、これに対してシテが両手を突いて「畏まって候」と承り、別にツレを向いて急ぎ神楽を舞うように声をかけます。
ツレが「心得申して候」と答えると、シテは舞台を後にし中入となります。

そうなんです。このシテの中入は獅子を舞う支度のためのもので、舞台に残ったツレ巫女が先に神楽を舞うわけです。したがってシテは神官、ツレは巫女という人格はそのまま。
通常、脇能であれば、仮初めに神官や老夫婦の姿で現れた神や鬼神が、自らの本体を匂わせて中入りし、後場で神の姿を現して舞うというのが基本的な形と思います。脇能でシテが人間のままというのは、本曲と鶴亀の皇帝くらいしか思いつかないのですが、珍しい形です。

さてシテが幕に入るとツレが「さる程に時移り」と謡い出し、立ち上がると常座で後見から幣を受け取り正に向き直って「千早振る」と謡いつつ、幣を振って答拝。神楽の舞出しです。
この神楽はツレの舞なので序がありません。さらに直りがなく神楽止めになっています。普通、神楽は序に続いて本来の神楽の譜で初段と二段を舞い、三段からは直りで幣を扇に持ち替えて神舞を舞う形ですが、ツレが神楽を舞う時は序がない形。さらに直りがなく、神楽だけで終わります。
今回も神楽止めで、舞上げて「五日の風や十日の」と謡ったツレは幣を持ったまま正先に出て、地謡の「雨も潤ふ 獅子の舞」の謡にワキ正から幕に向かって打上ゲヒラキの型。シテの獅子を待つ形です。
クライマックスですが、このつづきは、もう一日だけ明日に
*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***
このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
スポンサーサイト



 | HOME | 

カレンダー

« | 2019-04 | »
S M T W T F S
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。