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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

令和の時代を迎えて

さて令和の時代となりました。
新しい時代の幕開け、よき時代となるよう期待をこめて本日を迎えました。

しかしながら元号の決め方については、正直のところ「国書」に拘って元号を定めたということにどれほど意味があるのか、なんだかよく分かりませんでした。万葉集を否定するつもりもありませんし、日本の文学はそれはそれで素晴らしいものと思いますが、漢字二文字で元号を定める以上、あまり拘っても仕方ない部分ではないか、とも思います。

原典となった万葉集の部分も「令月」という言葉自体は、より古い漢籍の中に見えるようですし、なぜ国書ということにそんなに拘るのか、不思議な気持です。そんなに日本に拘るのなら、いっそ漢字の元号など廃して大和言葉で「まほろば○年」などとでも、したら良いのではないか、と愚にも付かないことを考えてみました。

とは言え、新しい時代の始まりですし、この時代が「令和」込められた思いの通り、よき時代となることを願わずにはいられません。

ところで、平成の三十年ほどの間に能楽をめぐる環境も大きく変化してきたように思います。
能楽堂で見所を見廻すと、圧倒的に高齢の方…自分を含めてですが…が多いのですが、これは何も今に始まったことではありません。私が能楽堂に足を運ぶようになった頃でも、見所にはほとんど若い人はいませんでしたし、大学の能楽サークルもほんの数人の部員で細々とやっているところがほとんどでした。風前の灯…と思っていたのですが、そのサークルが今でも続いていることに、逆に感動を覚えたりしています。

また国立能楽堂の主催公演などは、毎回ほぼ満席ですし、大隆盛という訳ではありませんが、能楽自体はしぶとく生き続けている感じです。

ただし一般のお稽古をされる方が減っているのは、どうもいかんともし難い様子です。
いわゆる「奥様」の教養として、能楽師の元にお稽古にいらっしゃる方たちが高齢化し、先細っている感じがします。
なら、自分でも習いに行ったら…と思わないでもないのですが、地方にいるとこれまた難しい。そういう意味では能楽師の皆さんも大変だろうなあと思います。
歌舞伎などと違って、公演だけでは生活が成り立たないので、素人のお弟子さんは能楽の底支えとして必須と思うのですが、これまでの形態で維持していくのはより難しくなってしまうのかも知れません。

だからといって、お上の補助金のような支援は、芸能の活力を奪ってしまうようにも思います。
能楽が、活き活きと続いていくような、そういう仕組みを工夫していくことが、新しい時代を迎えて必要なのではないかなぁと、思うところです。
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