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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

松山鏡のつづき

一同着座すると、舞台には鏡台が運び出されてきて、正先、階の右に寄せて据えられます。鏡台は昭君でも用いられますが、今回は替エの鏡台であまり見かけない形です。昭君では、鞨鼓台のような形で、鞨鼓の代わりに鏡が取り付けられている形のものをよく見ますが、今回のものは台座が籠を伏せたような形に作られ、ここから槍のように立ち上がった支柱の先に鏡が取り付けられています。
同じ九皐会の桑田さんが昭君をされた時には、この形の鏡台を出されたようですので、九皐会ではこちらの鏡台をよく使われるのかも知れません。

続いて出し置きの形で子方が登場して地謡前に着座すると、名宣笛が吹かれてワキの出となります。
段熨斗目に素袍上下、掛絡をかけています。常座まで進んで名乗り。
松の山家に住む者と言い、妻に先立たれて早三年、忘れ形見の姫があまりに母を恋しがるので、対屋を造って傍らに置いているが、今日は母の命日でもあり、持仏堂で焼香しようと言って手を合わせます。
言い終えたワキは後ろを向いて後見座にクツロギ、代わって子方が立ち上がると、正中に出て鏡に向いて着座し、謡い出します。

子方が、母に離れて早三年と謡うとワキが立ち上がり声をかけます。
姫が何やら独り言を言っていると言い、地謡座に向かって「いかに姫があるか」と呼びかけ、持仏堂を開けるようにと言います。子方は立ち上がって角を向き、ワキは続けて姫が何か物を隠したようだと言って常座から子方を向き、様々に話しかけます。
何やら物を隠したようだが、人の言うには、新しい母を木像に作り、明け暮れ呪詛しているとも聞くが真か、と問い質します。

子方はこれに答えて謡い、実母が今際の時に鏡を自分に渡し、母の姿を残す形見なので恋しい時は見るようにと仰ったので、ある時この鏡を見れば母の姿が映った・・・と謡って鏡を向くと地謡に。
地謡が「母御の慈悲ぞありがたき」と謡うと、子方は鏡に両手を合わせ「不審に思し召されば 見せ参らせん鏡山」でワキに向き直ると地謡座に向かって歩み出し「立ち寄り給へ父御前」と地謡座からワキに向き、二人は着座します。
さてこのつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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