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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

藍染川さらにさらにつづき

シテは今夜はここで明かさせてほしいと言います。しかし左近尉は、度々の使いがあって少しの間も置かぬようにと急かされているので、急いで出て行って欲しいと繰り返します。このやり取りはなぜか観世の本にはありません。

シテは、このまま都に戻るのも人目にどうかと思うので、様を変えよう・・・出家の姿になろう・・・と思うので、梅千代はここで待っているようにと言います。
梅千代は、母の様子が気に掛かり一緒に行くと言いますが、重ねてここで待つようにと言われ、待つことになります。
子方は「行きもやられぬ袖の別れ」と謡い、シテの「引き留められて親心の」の謡にシテに寄り引き留める形になります。地謡の「思ひ煩ふ母が身の」の一句を聞いて子方はワキ座に戻って着座します。シテは「別れ得ぬ 今の憂き身かな」の謡に一度子方を見込んで正に直し、左の手で片シオリ。「帰らん程は待ち給へと」と聞いて、懐中から文を取り出すと捨て去り「藍染川に身を投ぐる」と身を投げた態で片膝を突き、二度目の「藍染川に身を投ぐる」で再び立ち上がって中入となりました。
本曲は間狂言は出ませんが、ここで後見が白い小袖を持って出、正先に広げて下がります。これで都の女は亡くなり、その遺体がこの小袖によって示される次第です。

ワキツレ左近尉が腰を浮かせ「や、何と申すぞ、藍染川に人の身を投げたると申すか」と声を上げ「立ち越え見ばやと存じ候」と言って立ち上がり正先に出ます。
小袖を見た形で「言語道断、いかやうなる者ぞと存じて候へば 某が宿に泊まりたる女性にて候」と言い、「なう梅千代殿 母御の身を投げ給ひて候ふ急いで御覧候へ」と言って子方に寄り、子方を立たせます。

子方は正先に出、小袖を見込む形で「なう母上母上恨めしの御事や・・・」と謡い出します。左近尉は大鼓の前あたりに座して控える形です。
子方の歎きの謡から地の下歌。この終わり「母に追ひ付き申さんと、藍染川に歩み行く」で子方は川に身を投げようとする態で前に出ようとしますが、ワキツレが進み出てこれを止めます。
ワキツレが、御身が身を投げては母の跡を誰が弔うのかと諫めます。子方はワキ座に座し、左近尉は子方に寄って文を子方に渡し「母御の遊ばされたる文の候 筺に能く御持ち候へ」と言い「かかる傷はしき事こそ候はね」と言って笛座前に下がります。
さてこのつづきはまた明日に
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