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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

江野島さらにさらにつづき

ワキの待謡…これがどうにも分からない。
「岐伯が絶技を先に揚げ。張儀が英聲を後に馳す。これ聰明勇進辨財天の」と謡うのですが、岐伯と張儀が辯才天とどうかかわるのか、さっぱり分かりません。岐伯は黄帝と問答を交わした伝説の医師として黄帝内経に出てくるあの岐伯なのか、であれば絶技という表現は分からないでもありませんが、張儀は秦に仕えた政治家の張儀のことなのか、出典も分かりません。
本曲は観世長俊の作とされていますが、輪蔵や大社、正尊などの作者とされる長俊は、廃曲となっていますが、老子が登場する重耳という曲も作ったとされており、漢籍によほどに通じていたのかも知れません。

ともかくもこのワキの難解な謡を地謡が受け、ワキがワキ正に向き直ると出端の囃子が奏されます。
ツレ天女は引廻しの内から謡い出し、地謡、ツレ、地謡と謡い継ぎ「かの如意宝珠を君に捧げんと 光も輝く御殿の扉 左右に開けて十五童子 天部の御姿 現れたり」の謡に、引廻しが下ろされ、大宮の内には中央に天女が床几に腰を下ろし、左右に童子二人が控えています。天女は紫の色大口に朱の舞衣、天冠を着け、手に宝珠を捧げ持っています。

地謡の大ノリの謡でツレは立ち上がり、「曇らぬ宝珠を君に捧げんと」でワキに座に向かい「勅使にこれを授け給ひ」と下居して宝珠をワキに渡します。中啓を出して立ち上がり「羽袖を返して舞ひ給ふ」の謡から楽を舞います。
こういう展開だと、ツレは天女ノ舞を舞いそうですが、本曲は楽を舞うという形。ツレなので位はやや軽い感じで、三段で舞上げて大小前で左右し地謡。「天人聖衆菩薩の舞も かくやと思ひ白波の」と大左右、打込開キ、さらにサシ込み開いてサシて廻り「疾風吹き立て逆巻く汐は」の謡に正中からシテ柱に向かい「五頭龍王の出現かや」と雲扇してシテを呼ぶ形。
囃子は早笛となり、ツレ天女は笛座前で床几に腰を下ろします。

いよいよ後シテの登場ですが、このつづきもう一日明日に
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