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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

二人袴 茂山逸平(MUGEN∞能)

大蔵・和泉流 観世能楽堂 2019.11.30
 シテ 茂山逸平
  アド 野村太一郎 野村萬斎 高野和憲

二人袴は四十年ほど昔に観た一番の強烈な記憶があります。
大蔵流、大蔵のどなただったのか名前の記憶はないのですが、たしか当時の水道橋能楽堂でのことで、その時の舞台、発声の雰囲気はよくよく記憶しています。おそらくは現在の彌右衛門さんと吉次郎さんが、先代の彌右衛門さんとなさったものではないかと思います。ともかくむちゃくちゃに面白かった。
当時、能狂言を見始めた頃で、古典芸能である狂言が、あんなに面白いものだとは思っていなかったからかも知れません。
その後、二人袴を観たという明らかな記憶はないのですが、いずれにしても強烈な印象の一番でした。

さてその二人袴。この日は大蔵流の茂山逸平さんをシテに、アドは和泉流の皆さんという異流共演。しかもシテの逸平さんが兄で、弟役の太一郎さんに付き添って行くという筋書きになっていました。
もともとの二人袴は、聟入りするたよりない息子に実父が付き添って挨拶に行くのですが、その際に袴を一着しか持って行かなかったことから生じる喜劇です。しかし逸平さんと太一郎さんで親子というのもおさまりが悪いので、兄弟の形に直したものと想像しています。
その設定以外は、通常の二人袴の筋書きと変わりはありませんでしたが、長袴を穿いた太一郎さんが、ロボットのごとく向きを変える所作は出色で、大変面白く拝見しました。また逸平さんのいかにも茂山家らしい飄逸な演技が、野村家の狂言とはひと味違った雰囲気を出して、一段舞台を面白くしていた感を受けました。

野村万作家と茂山家は以前から交流があり、双方が出し物を出す会も毎年定期的に開催されています。また異流共演での唐相撲のDVDもあり、狂言の新しい方向性もこうしたところから生まれてくるのかもしれません。
茂山千作さんと野村万作さん出演の「新春名作狂言の会」の鑑賞記初日

当日、後方の席に七五三さんの姿を見かけたような気がするのですが・・・
(上演時間をメモし忘れました)
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