FC2ブログ

能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

善界のつづき

太郎坊は善界坊の訪問を受け、自分の庵室に招じ入れる形で立ち位置を入れ替え、先に舞台に入ってワキ座に着座します。
シテ、ツレの問答になり、シテは唐土にあって育王山青龍寺、般若台に到るまで、少しでも慢心ある者は皆自分の道に誘引してきたが、日本は神国にして仏法盛んであるとの話を聞き気になって遙々やって来たのだと述べます。
ツレが比叡山こそ日本の天台山であると言い、ここからシテ、ツレ、地謡によって天台宗を讃えるような章句が謡われます。

天台の仏法は、権実二教に密宗の奥義を伝えた顕密兼学であり、自分たちのような者が容易く窺えるものではない。さらに不動明王は、外には忿怒の相を現じるも内心は慈悲の恵みあり、衆生を想う有難い悲願を立てられている、と讃えます。
続く居グセの謡で、しかるに自分たちは、そうした有難い仏を見、法を聞きながら、なおも輪廻の道を去ることが出来ず、仏敵法敵となってしまっている。と自らの身を嘆きます。

ロンギとなり、ツレは「かくては時刻移りなん いざ諸共に立ち出でて 比叡の山辺のしるべせん」と謡いつつ立ち上がってシテを見、これをうけてシテも立ち上がって「雲の懸橋うち渡り」と足拍子。続く地謡で五足ほど出てサシ込み、面を切って「南に続く如意ヶ嶽」と見やる形から橋掛りへ。
「嵐と共に失せにけり」の謡に中入りします。ツレも続いて幕に入り、囃子は来序から狂言来序に。

狂言来序の囃子に乗って、アイ能力が括り袴に紫の水衣、能力頭巾を被り、萩箒に文を挟み肩に担って登場してきます。
都で善界坊が仏法の妨げをするので、勅命を受けて祈祷のために飯室の僧正が都に赴くことになった。自分は一足先に行くといって舞台を廻り、都に向かう態となりますが、急に大風が吹いて辺りが暗くなったと言い、やむなく引き返すと言って退場します。
アイが退場すると後見が車の作り物を持ち出してきてワキ座に据えます。車と言っても輪郭だけの代物ですが、竹の芯で車の形を作り、紺色の布で巻いています。

一声の囃子でワキ僧正と、ワキツレ従僧が登場してきます。ワキは白大口、小格子厚板の上に青地の絓の水衣を着、掛絡を懸けて沙門帽子の高位の僧侶姿。ワキツレは白大口、茶系の無地熨斗目に青の褸の水衣、角帽子の装束です。ワキが車の作り物に乗り込む形で、ワキツレは車の両側に立って車に付き従う形になります。
勅を受けて都に向かう、と謡い出しますが、途中で突如嵐となり、稲光や雷鳴の凄まじい様になった様子が謡われ、ワキは橋掛りの方を見渡した後、車の中で床几に腰を下ろし、従僧二人も着座します。
さてこのつづきはまた明日に
*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***
このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
スポンサーサイト



 | HOME | 

カレンダー

« | 2020-04 | »
S M T W T F S
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。