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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

二人袴のつづき

息子が迎えに来ると、父は内の者だと言わなかったのかと質しますが、太郎冠者が見知っていたとのこと。やむなく息子の袴を父が着け、太郎冠者に急かされて父が舅の前に出ます。挨拶を済ませると、舅は太郎冠者に、息子を呼びに行くようにと命じますが、父も太郎冠者を抑えて自分で迎えに行くと外に出ます。

再び息子が袴を着けて舅の前に出ることにします。父は今度聞かれたならば、父は帰ったと言うように息子に言い、息子は再び舅の前に出ます。しかし舅が親御様が見えぬと言い、太郎冠者に迎えに行けと言います。息子が父はもう帰ったと言うと、舅は太郎冠者に追いかけて止めよと命じたので、また息子が自ら呼びに行くと外に出ます。
息子と父が外でもめていると、両人揃って出るようにと舅から言われ太郎冠者が迎えに来ます。困った二人が袴の取り合いをしているうちに、袴が前後の二枚に裂けてしまいます。

二人は裂けた袴をそれぞれ前に着け、うしろを見せないように横歩きしながら舅の前に出ます。二人が着座し盃事となり、舅が太郎冠者に命じ盃事が始まります。
それぞれが太郎冠者に盃を持って行けと言って、太郎冠者が盃を持ち歩き、三人が何度か盃をあけて盃事が終わります。
さてそれではと、舅が息子に舞を所望します。父は息子は不調法なので舞えないとさかんに言い訳しますが、舅の求めに息子が舞いましょうと答えてしまいます。息子が舞を舞うことになりますが、後ろを見せないようにするため座ったままで小舞の「盃」を舞います。
舅はなぜ立って左右に舞わないのかと言い、今度は立って舞うように求めます。差し障りがあって立てないと押し問答になりますが、度々の舅の求めに、息子が立って舞いましょうと答えてしまいます。
今度は「桑の弓」を舞いますが、うしろを見られないように回るときに舅や太郎冠者の目を他へ向けさせ、その間に急いで回って舞い納めてしまいます。左右に回らなかったと言う舅に、よそ見をしていたからだと父、息子が言いますが、それなら三人で相舞にしようと舅が言い、三人で「雪山」を舞います。
舞の途中で太郎冠者が、父と息子の後ろ姿を見て気付き声を上げます。舅も気付いて大笑いし、父と息子は面目ないと逃げますが、舅が追いかけて終曲。
やはり本当に面白い一番でした。
(38分:当日の上演時間をおおよそで記しておきます)

この日は最初に友枝昭世さんのシテで三輪の舞囃子があったのですが、地謡が宝生欣哉さんを地頭に下掛宝生流の皆さん。ワキ方の地謡でシテ方が舞う舞囃子は始めて観ましたが、珍しいというだけではなく、実に味わい深い一番でした。
三輪の能は何度か観ていますが、正直のところ能一番を観たような満足感を感じたところです。なんだかスゴいものを観てしまったという感じがしています。
下掛宝生流能の会、次はまた三年先になるのか、楽しみに待ちたいと思います。
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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