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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

御裳濯 佐藤俊之(金春会定期能)

金春流 国立能楽堂 2020.01.26
 シテ 佐藤俊之
  ツレ 中田能光
  ワキ 野口能弘
  ワキツレ 野口琢弘 大日方寛
  アイ 大藏教義
   大鼓 柿原光博、小鼓 田邊恭資
   太鼓 三島元太郎、笛 小野寺竜一

世阿弥の作とも言われる曲で、金春流の地謡方をされている渡邉愼一さんのサイト「金春ニュース」を拝見すると、「世阿弥が金春禅竹に相伝したとされる『能本三十五番目録』が本曲の初出」だそうです。世阿弥の時代からの古い曲ではあるのですが、金春流のみの曲となっています。手持ちの解説書の中には金春、喜多二流が演能すると書かれたもののあるのですが、どうやら喜多流は現在では廃曲の扱いにされた様子です。

さて本曲は、伊勢の神宮の鎮座をめぐり、倭姫の命が神鏡を奉じて場所を探し回っていたところ、興玉の神に案内されて、現在の地に到ったという話をもとにした脇能です。「倭姫命世紀」や「神皇正統記」に見える話だそうで、このあたりが原典になっていると言われます。

舞台は囃子方、地謡が座に着くと真ノ次第が奏されて、ワキ臣下とワキツレ従臣が登場してきます。
次第「山も内外の神詣 山も内外の神詣 二見の浦を尋ねむ」が三遍返しに謡われワキの詞。当今に仕える臣下だが、この度は伊勢大神宮に参詣し、これより二見の浦をも訪れようと言って道行。いすゞ川に清き流れの景色を謡い、ワキの着き台詞。はや石の鏡に着きて候と言い、心静かに神拝しようとワキ座に下がります。
真ノ一声が奏されてシテ、ツレの出。ツレの男が先に立ち、シテの老人があとから出ます。ツレは段熨斗目に浅黄の褸水衣、先に出て一ノ松で振り返りシテと向き合います。シテは小格子厚板に白大口、茶の絓水衣を肩上げにし、右の方に朳を担っています。

一セイ、二ノ句と謡い継ぎ、二人「御裳濯川の 水ならん」と謡って、シテは肩の朳を下ろして右の手に持ち、アシライでツレ、シテの順で舞台に入ります。ツレが正中に出、シテが常座に立つと、シテのサシから二人の謡となり、下歌、上歌と続けて謡い、上歌の途中で立ち位置を入れ替えて、シテは大小前、ツレが角に立って謡いおさめます。これに合わせて立ち上がったワキが二人に声を掛けます。
このつづきはまた明日に
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