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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

藍染川 中森貫太(能を知る会横浜公演)

観世流 横浜能楽堂 2020.03.12
 シテ 中森貫太
  子方 富坂唐
  ワキ 福王和幸
  左近尉 福王知登、神主の従者 村瀬慧
  アイ 野村萬斎
   大鼓 亀井広忠、小鼓 飯田清一
   太鼓 小寺真佐人、笛 杉信太朗

中森貫太さんのブログ「お能を見せますぞえ」を拝見すると、この曲の特殊性から、上演後には「この日上演できなければよほど運に恵まれ条件が重ならない限りは延期・再演は難しい状況」と書いておられますが、本当に得難い機会であったと思います。特に子方が優秀でないとできないことや、ワキ方や狂言方が大変難しいことなどが触れられていて、以前にシテがあまり活躍しないから上演されないのかなどと書きましたが、事情はかなり異なる様子です。
ともかくも、昨年観た金春流本田光洋さんの藍染川(以下、昨年と略します)との比較を交えながら、舞台の様子を書いておこうと思います。

地謡、囃子方が座に着くと、ワキツレ左近尉の知登さんが登場し出し置きの形で笛座前に着座します。昨年と着座の位置は違いますが同様の形。左近尉が着座すると次第が奏されて子方、シテの出です。
先に立った子方は朱地の箔に紫の稚児袴で一ノ松に、あとから出たシテは無紅唐織着流しで幕前に立ち向き合って次第を謡います。シテの装束、昨年は水衣を着けて笠を被るなど旅装を強調した感じでしたが、今回は着流しでの登場でした。

次第からシテのサシ、下歌、上歌と続いて宰府に着いたとおさめ、宿を借りようと子方に言って常座の少し前あたりから案内を請います。
左近尉が応対をし、女性旅人なので奥の間にしようと言って二人を中へ招じ入れます。ワキツレ左近尉が常座に移り、シテと子方は笛座前に進んで着座します。シテ、子方の位置取りが地謡前に座した昨年とは些か違います。シテが宰府の神主殿という方はお出でかと問い、左近尉が神主殿は在所の主で自分もその身内だと答えると、シテは都から文を預かってきたので神主殿に渡してほしいと頼みます。
昨年の公演でも、シテは左近尉が神主の身内と聞いて、嬉しやと言いこの文を渡して欲しいと乞いましたが、観世の詞章の「都より文をことづかりて候」というような下りはありません。この都から手紙を言付かってきたという言い回しは、考えてみるとなんだか意味深長な感じがします。
ともかくも、左近尉は快く同意して立ち上がり、シテの差し出した文を受け取ると橋掛りに進んで一ノ松に立ち、幕に向かって案内を請います。
これに答えてアイ神主の妻の萬斎さんが登場してきます。
さてこのつづきはまた明日に
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