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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

藍染川さらにさらにつづき

シテが幕に入ると、子方は笛座前に下がって着座します。すると後見が出て正先に小袖を広げ、文をのせます。
ワキツレ左近尉が立ち上がって常座に進み、誰かから告げられた態で、藍染川に人が身を投げたと言うか、どのような者か見に行こうと言い、正中へ出ます。ここで小袖を見て、自分の宿に泊まった女性かと驚き、小袖に寄って文を取り上げて懐中におさめます。
常座に立ち戻ると子方に、梅千世殿母御の身を投げ給ひて候ぞ、と言いつつ子方に寄り「急いでご覧候へ」と子方を立たせて、正先の小袖に向かわせます。子方が謡い出し「これは夢かや浅ましや」と片シオリ。さらにクドキを謡って地謡に。
この地謡で、子方は「母に追ひつき申さんと」と面を上げると「藍染川に歩み行く」と立ち上がって常座のほうへ進みます。左近尉は子方を追いかけて常座で追いつき「暫く」と止めます。左近尉は、梅千世が身を投げてしまったら誰が母御の跡を弔うのかと言い、思いとどまるようにと言って、大小前に下がると子方と向き合います。
そして「母御の遊ばされた文にて候」と言って懐中から文を取り出し、形見に持つようにと言って子方に渡します。左近尉は「かゝる傷はしき御事こそ候はね」と言いつつ子方を笛座前に送り、自らも笛座前に立ちます。
この文を渡すところは昨年も同様でしたが、さてその文をいつから左近尉が持っていたのか、この辺りの記憶がありません。今回と同様に小袖の上にのせてあったのか、書き留めてあれば良かったのですが・・・

さてワキツレが下がると、ワキが太刀持ちの従者を従えて登場してきます。厚板に白大口、褸狩衣で風折烏帽子を着けたワキ宰府の神主は、一ノ松あたりで名ノリます。この間は余所に行っていたが今帰ってきたと言うと、正先方を見て「あら不思議や」と声を出します。藍染川に人が多く集まっている様子だが何事だろうかと言い、自分が余所に行っている間に網を引いたのだろうと推量して「いかに誰かある」と声をかけると、シテ柱近くから橋掛りに向き、従者と向き合います。従者は太刀を持ち下居して応対しますが、ワキは藍染川に人が集まっているのは網を引いているのだろう、殺生禁断の所なのだから急いで皆上がるように言えと命じ、立ち位置を入れ替えて二ノ松に下がります。
常座辺りに立った従者は、正先の方に向かって声を上げ、神主殿の御出だと告げ、網を引くようだが殺生禁断の場所だ、急いで上がるようにと言います。しかし誰かから告げられた態で「何と人の身を投げたると申すか」と驚き、左近尉に気付くと、神主殿のお出でなので急ぎ謂れを報告するようにと話します。
さてこのつづきはまた明日に
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