FC2ブログ

能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

夜討曽我 十番斬 大藤内 佐久間二郎(三曜会)

観世流 国立能楽堂 2020.12.05
 シテ五郎 佐久間二郎
  ツレ十郎 永島充
  ツレ団三郎 坂真太郎 鬼王 谷本健吾
    古屋五郎 角当直隆 御所五郎丸 長山耕三
    宿直の侍 中森健之介 同 奥川恒成
  十番斬ツレ 平子師重 青木健一 吉香経貞 中所宜夫
        岡部忠光 松山隆之 堀成景  馬野正基
        宇田国宗 鵜澤光  愛甲季隆 奥川恒治
        海野幸民 桑田貴志 原清益  小島英明
        臼杵惟信 北浪貴裕 新開忠氏 遠藤和久
  ワキ仁田忠常 福王和幸
  アイ大藤内 野村万作 狩場の者 野村萬斎
   大鼓 亀井広忠、小鼓 鵜澤洋太郎
   笛 松田弘之

十二月は三曜会、第九回佐久間二郎能の会を観に行ってきました。
佐久間二郎さんのシテは何度か拝見していますが、硬軟どんな曲でも「さま」になる方と感じています。長刀の扱いも見事で、これまでの三曜会でも船弁慶、橋弁慶と演じられていますが、ご自身も自信を持っておられるのかなと想像しています。
その佐久間さんが十番斬をなさるというので、コロナは気になるものの、思い切って出かけました。
番組に先立って佐久間さんの挨拶があり、コロナ禍の中でこの公演が開催できたことは本当に感激との話がありました。これを受けて番組の最初は立川談四楼さんのお話。解説という訳ではなく四方山話の態。佐久間さんと日頃親交があるということで、その経緯から、コロナ禍での芸能、芸術に携わる方たちの苦労などを交えながらの話。番組冒頭のお話ということで、当日の番組・曲の解説を想像していたのですが、肩すかしを食らったような…とは言え、楽しい雑談を聞いて儲けたような感じでした。
番組はその後、小袖曽我の仕舞、羽衣の仕舞、狂言の成上りと続いて、休憩の後、夜討曽我となりました。

小袖曽我の仕舞を、佐久間さんの五郎、永島さんの十郎という夜討曽我と同じ配役で舞う、なかなか気の効いた番組構成。これから敵討ちに出かけようという十郎、五郎兄弟を描いた小袖曽我を番組冒頭にもってきて、敵討ちの場面である夜討曽我を最後に据える。しかも小袖曽我に続く観世喜之さんの仕舞羽衣は、敵討ちが行われた富士の裾野に間近き三保の松原を舞台とし、富士の高嶺を下に見て天女が天空へと舞い上がり姿を消すという曲。番組から凝りましたねぇというところです。
狂言の成上りも太刀にまつわる曲で、斬組にもつながりますが、一方で大変面白い曲でもあり、亡くなった枝雀の「緊張と緩和」ではありませんが、いろいろと考えて作られた番組なのだろうと想像しました。
夜討曽我の舞台の様子は、明日から書いていこうと思います。
ついでながら上記の番組の役名は、当日のパンフレットではなく観世流大成版の記載に依りました。例えば岡部忠光の「岡」は、三曜会のチラシでは罡の異字体でアミガシラの下が正ではなく止を書く字が書かれています。ワキの名前も三曜会では新田忠常と書かれていました。九皐会は大成版とは別系統の謡本を使うので、そのあたりの違いかとも思います。
明日につづきます
*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***
このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
スポンサーサイト



 | HOME | 

カレンダー

« | 2021-02 | »
S M T W T F S
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 - - - - - -

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。