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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

雪月花・・・山姥のつづき

中入り後はアイとワキの問答。これはなかなか面白い問答になっています。
最後にオチまでついていますが、道成寺のアイでも思うのですが、少しコミカルなアイが気分を変えて、よりシテの演技を際だたせるような気がしますね。



さてアイの語りが終わると、ツレ、ワキ、ワキツレが立ち上がって待謡になります。
ツレは脇座前で鬘桶に座ってシテの出を待つ形ですね。



囃子も緩急をつけて、何事かが起こる感じが伝わってくると後シテの一声になりました。
常の山姥では、この後シテ、ツレの問答からやがてシテのクリ、サシ、そしてこの曲の主要部分のクセへと展開します。
が、この日は雪月花之舞の小書きがついているため、クリの前、地謡の「よし足引きの山姥が山廻りするぞ苦しき」でシテが杖を扇に替えた後「吉野龍田の花紅葉、更級越路の月雪」の謡が入り、中ノ舞となりました。



中ノ舞も常の中ノ舞よりも緩急がつき、二段の地あたりから運びが早くなって、三段のオロシで一度ぐっと抑えた後、急ノ舞のような運び。



山姥は、何かの恨みがあって鬼になったわけではないので、単なる鬼女ではない、自然神のような部分も持っているように思います。
この日の山姥は、まさに鬼女を通り越した先の、神がかった気が漂っていたように感じました。



都合二時間におよぶ山姥。その前の弓矢立合から通算で三時間と少々。
こんなに充実していて、この先、後二番もあるのに・・・いったいどうなってしまうのか、と驚きながら、なんだかジーンとしてしまい、じっと座っていました。

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