能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

太刀奪のつづき

主人は、自分の刀まで取られてしまったと聞いて、太郎冠者を叱りつけ、何とか取り戻すようにと命じます。若松さんは、いつもながら声が大きく迫力があるので、こういう主人役は適役ですね。

太郎冠者は、男が、自分が北野から帰る時までこのあたりにいたら承知しないと言っていたのを思い出し、帰りもこのあたりを通るはずだから待ち伏せしましょうと、主人と二人で男を待つことになります。
ここまでが太刀奪独自の部分で、このあとは真奪や成上りと同様の形になります。

二人が待ち伏せしていると、案の定、太刀を持った男が再び登場してきます。
二人は、互いに先に行けと譲り合いますが、結局は主人が男に後ろから忍び寄り、男を羽交い締めにしてしまいます。

さてここからが見せ所というわけで、主人が、男を押さえているので早く縄をかけよと命じると、太郎冠者はないかけの縄を出してきて座り込んで縄をない始めます。
主人は苛立ちますが、途中では仕方ありません。待っていると、男が力を振り絞り、主人に羽交い締めにされたままで、太郎冠者に寄り、太刀で太郎冠者を転ばします。太郎冠者は縄をなう形のまま舞台を転がるという次第。これを繰り返します。

さんざんな目に遭いつつも、太郎冠者は縄をない終えて、さてこの縄をかけようという段になります。以前ブログに取り上げた真奪や成上りと同様の展開ですが、所作などに微妙に違いがあって面白いところです。

太郎冠者はどうやって縄をかけようかと、縄を円く輪にして、ここへ首を入れよとか、足を入れよとか男に呼び掛けたりします。もちろんそんな馬鹿な話はない訳で、主人が後ろから縄をかけるように命じて、縄を持った太郎冠者が二人の後ろに回ります。

ところが太郎冠者が縄をかけ、それでは放すぞと主人が手を放すと、縄をかけられていたのは主人の方。自由になった男は逃げてしまい、主人と太郎冠者が追って留。能三番の後で、緊張がほぐれる楽しい舞台でした。
(21分:当日の上演時間を記しておきます)
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