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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

清経さらにさらにつづき

サシ謡は観世流や宝生流ではツヨ吟で謡い出し、このうたた寝のところからヨワ吟になりますが、残した妻への思いを謡う部分で、前の部分を省くことでより恋の思いが深く示される感じです。

ツレは登場したシテに、夢になりとも清経の姿を見るのは有り難いことだが、とは言え自ら身を投げて命を絶ったことに恨みを述べます。

これにシテは、自分の形見である遺髪を妻が返したことに恨みを述べる形になりますが、この部分の謡のやりとりは、シテ・ツレそれぞれに想いを込めた風で聴き応えがあります。さらに地謡がこの掛け合いを引き取って、二人の思いを深く謡います。

さて地謡の後、シテは「古の事ども語って聞かせ申し候べし」と、自らの死の有様を語って妻に恨みを晴らすように言い、床几にかかって西国落ちの様を謡い出します。

ただし、九州山鹿の城に居たと始まるシテの語りの部分が省略され、地謡が受けて「そもそも宇佐八幡に参籠し」と宇佐八幡に参詣する部分に繋がります。

地謡に続いてシテの謡で「世の中の うさには神もなきものを なに祈るらん心づくしに」と宇佐八幡のご託宣が謡われます。
この部分、下掛り各流の形を見るとワキが謡うことになっています。観世、宝生では一昨日書きましたように、シテの出の際にワキは切戸口から退出してしまいますが、下掛りではそのまま舞台に残り、ここで宇佐八幡の神託を謡う形になっています。
このためか、上掛にはないシテの謡「かように聞こえしかば新中納言とりあえず」が入って、地謡「さりともと思ふこころも虫の音も」に続いていきます。

シテは宇佐八幡の神託に落胆した様を謡い、「足弱車のすごすごと」と床几から立ち上がり、二三足出てからタラタラと下がって大小前に下居両手着いた後、クセの謡になります。
このつづきもう一日明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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