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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

福の神のつづき

この狂言、以前から今ひとつ釈然としないのが、この豆まき。大晦日の年取りで豆をまくというのですが、節分ではないのか、となんだかしっくりしない感じです。

そもそも豆まきという行事自体は、中国から伝来した追儺の行事がもとで、当初は宮中で大晦日に行われていたそうですから、大晦日の豆まきというのも別に変な話ではないようです。ところで、旧暦の大晦日は1月から2月頃で月の満ち欠けによって毎年動きますが、太陽の動きをもとにして毎年2月3日頃となる節分と、重なる時もあれば、前に来る時もあり、また後になることもありというところで、豆まきはやがて節分の方に移っていったのかもしれません。立春で一つ年を取るという考え方もあるようですし、微妙なところですね。

さてともかく、二人の男が豆をまくことになりますが、福は内、鬼は外と声をかけて豆をまく所作を見せます。大藏流では「福は内へ」と「へ」をつけて声をかけるのが基本のようで、ところどころ「へ」をつけない形ですが、和泉流では「へ」をつけないのが基本のようですね。

二人が豆をはやしていると、幕内から笑い声が聞こえてきます。
面を着けた福の神の登場で、二人は後見座あたりまで迎えに行く形になります。

二人は福の神に床几を勧め、着座して控えると、福の神が例年は御酒をくれるが、なぜに今年はくれないのかと催促します。
両人早速に御酒を差し上げますが、福の神はまずは松の尾の大明神に酒を捧げ、その余りをいただこうと杯を干します。男が、なぜに松尾明神に捧げるのかと問うと、福の神は松尾明神が神々の酒奉行だからと言い、二人に「楽しうなるには元手がいる」と教えます。
元手がないからこうして参詣しているという両人に、福の神は元手とは心の持ちようのことと諭し、謡い舞いで心得を教えます。ここは地謡が出て謡いましたが、朝起きをし、慈悲を持ち、夫婦中では腹を立てず、福の神にお供え、御酒を上げれば、必ずやたのしくなろうという教訓。現代にも通じそうですね。最後は笑って留になります。
(20分:当日の上演時間を記しておきます)
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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