FC2ブログ

能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

成上り 野村萬斎(観世会荒磯能)

和泉流 国立能楽堂 2009.2.15
 シテ 野村萬斎
  アド 深田博治 月崎晴夫

この曲、月崎さんのシテに、石田幸雄さんと破石晋照さんのアドで観た際の鑑賞記を書いています。同じ万作一門の、しかも前回シテの月崎さんがすっぱで出ているのですが、萬斎さんの太郎冠者に深田さんの主人だと、また雰囲気が変わりますね。

長裃の主人深田さんと半袴の太郎冠者萬斎さんが登場。深田さんが「今日は初寅ではないか」と言い、例年通り鞍馬に参詣することにした旨を述べて、「太郎冠者に申し付くることがある」と、控えている太郎冠者の萬斎さんを呼び出します。

主人は、まず太刀を持てと太郎冠者に命じ、シテは後見から太刀を受け取って主人について鞍馬参りに向かう形となります。
二人舞台を廻って、主人がワキ座、シテが常座に立ったところで鞍馬に着いたことになり「まず御前に参ろう」ということになります。主人は「じゃがじゃがじゃが」と鈴を鳴らし、二人合掌して参詣の形です。

御前に参ろうと言って、拝をし両人は通夜をすることになり、それぞれにまどろみます。二人とも正座ですが、アドの主人はワキ座側にやや体を傾け寝た風。シテの太郎冠者は太刀を肩にし手を添えて寝入る形です。

二人が寝入った風になると、アドのすっぱが登場してきます。三ノ松での名乗りの後、一ノ松まで進み、初寅とて参詣の人も多い中で「仕合わせをいたそうと存ずる」と、何か掠めてやろうとの宣言をします。
ここで太郎冠者が太刀を持って寝入っている様子を見つけ、さっそくこれを狙って舞台に入り、太郎冠者に近づいて太刀を奪おうとします。

ところが良く寝入ったと見える太郎冠者ですが太刀にちゃんと手を掛けていて、無理に太刀を引くと「うー、うーん」と伸び上がって、今度は安座になりますが、相変わらず太刀に手を掛けたまま寝入っています。この伸び上がってまた寝込むというちょっとした所作も、萬斎さんだと微妙におかしい。不思議な芸であります。
さてこのつづきはまた明日に
*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***
このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
関連記事
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/1059-aa891f04

 | HOME | 

カレンダー

« | 2020-04 | »
S M T W T F S
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。