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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

翁さらにつづき

翁之舞は大小前で半身に構えたところから始まり、右手の扇を横に上げた形で目付に向き十四足ほどで目付まで出て角取りをし扇を一度下ろします。再び横に扇を上げ足拍子を三つ。扇を下ろしてからワキ座を向き、再び扇を持つ手を上げて十四足かけてワキ座前まで進みます。
ここで扇を下ろして正面に向きを変え、扇を上げて足拍子を三つ。扇を下ろして常座へ、といった形で、扇を持つ右手を横に広げた形を基本とし、所作の切れ目では一度手を下ろした後、再び手を上げて舞を続けるという形になります。
この間に半身になる型があり、このあたりも宝生の翁之舞の特徴的なところでしょう。

舞終えた翁は「千秋万歳の歓の舞なれば 一差舞おう万歳楽」と謡い、地謡と「万歳楽」と謡合って、笛座前に面箱の方を向いて下居し、面を外します。それから正先に出て深く一礼をし翁還りとなります。
昨年の観能記の際も書きましたが、宗家を継承されるにあたっては相当のご覚悟と修練をされたように思えます。そうした中からの自信が感じられるような翁でした。

さて翁還りの後は三番三です。
吉次郎さんが小豆色のような直垂で出、まずは揉之段を舞います。先日の善竹十郎さんと基本形は同じはずなのですが、印象はずいぶんと違う感じです。演じ手が変わると違う舞のように感じられるのは不思議なところです。

揉之段を舞上げると後見座で黒式尉の面を着けて出、面箱とのやり取りになります。型の通りに鈴を受け取って鈴之段。
かなり低く沈み込んだ形での答拝から舞出しとなりました。
鈴之段は徐々にテンポが速くなるなかで鈴が振られる訳ですが、遠い時代のシャーマンの呪術の様なものを源流としているのかも知れません。不思議な高揚感があります。

鈴之段を舞上げると三番三と面箱が退場します。この日の会を始めるにあたっての重要な儀式を終えた充実感がありました。
(70分:当日の上演時間をおおよそで記しておきます)
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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