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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

西王母さらにつづき

捧げられた桃花の枝を受け取ったワキは、三千年に一度花咲くとは、それは西王母の園の桃かと問います。しかしシテはここでは「桃李ものいはず」と答えをはぐらかし、桃花のめでたさのみを謡います。

一セイ「桃李ものいはず 下おのづから市をなし」を繰り返してはぐらかす感じですが、この句、史記の「桃李不言 下自成蹊(桃李物もの言わざれども下おのずから蹊を成なす)」が典拠でしょうね。地謡の上歌「三千年になるてふ桃の今年より」の打切で、ワキツレが桃の枝をそっと下げ、ツレは目付から笛座前に向かって着座して、シテ・ワキのやり取りにスポットが当たる形になりました。

シテ・ワキのやり取りからロンギになり、天人と思えるシテの不思議さが謡われ、シテは舞台を廻りつつ、地謡の謡で自ら西王母の分身であることを明かし、やがてその身を表そうと、常座で一度振り向いた形から中入となります。
一噌流の笛ですので、送り笛が吹かれる中をシテが静かに橋掛りを進み、ツレもこれに従って退場します。

シテが中入りすると、最初に登場した後、狂言座に控えていたアイが進み出て、前場の出来事をまとめる形での立ちシャベリになります。
さらにこのシャベリでは桃実のいわれも語られ、西王母を迎えるための管弦を奏すると触れて、橋掛りから本幕で退場します。

代わってワキ、ワキツレが座したまま待謡「糸竹呂律の声々に しらべをなして音楽の」と謡い出し、後シテの出を待つ形になります。
期待の高まるところです。

このつづきもう一日明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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