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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

佐渡狐のつづき

後からやって来た佐渡のお百姓と、越後のお百姓が出会い、二人同行することになるところまでは、他の曲と同様の展開です。しかしこの道々の話の中で、越後のお百姓が佐渡のお百姓に佐渡は島国なので不自由だろうと言い、佐渡のお百姓が否定するものの、さらに佐渡には狐はいないだろうとたたみかけます。

佐渡のお百姓は、狐がいると言い張り、両者は一腰を懸けて奏者に判定してもらうことにして舞台を廻り、一度橋掛りへ出て二ノ松あたりまで進んでから戻ってきます。上頭の屋敷にやってきたという表現。一方、舞台では座して控えていたアド奏者の善竹十郎さんが立って出、ワキ座で本日の奏者である旨を威張った雰囲気で名乗ります。
金春会での三番三もそうでしたし時々思うのですが、善竹十郎さんのキャラクターというか、実にパワフルで、あのお体のどこにこんなパワーがあるのかと思う次第です。この日の奏者なども、まさに適役の感じです。

舞台は橋掛りに立った二人と、屋敷の中で待ち構える奏者という形になりますが、屋敷が大変広いということを示すためか、二人が橋掛りで控える形。誰かの家を訪ねるならば、二人は常座に立つ形と思いますが、このあたりの空間の使い方も狂言を見る面白さの一つですね。

お百姓二人の相談で、まず佐渡のお百姓が年貢を納めることになりますが、進み出て年貢を納めたシテは「えーさて、お奏者にちとお願いがござる」と、判定を頼む形になりますが、ここで「これは私の寸志でござる」となにがしかを奏者に渡そうとします。
奏者は「持って下がれ」と、そうした賄を受け取らない姿勢を示し、大声で「持って下がれ」と言い続けますが、左手を右袖の下に忍ばせ、佐渡のお百姓から、まさに袖の下を受け取ってしまいます。この演技がまた面白いところで、見所も大笑いです。
結局は賄を受け取った奏者が、狐を見たこともないという佐渡のお百姓に、狐の様を教えます。
このつづき、もう一日明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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