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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

求塚・・・中入りを挟んで

シテとツレ二人は若菜摘みに興じますが、ツレのお二人は早秋の野辺の明るさを表すような謡、所作振りで、調子を高めた二ノ句はなかなか良い感じでした。


ワキが一行に声をかけ、生田には求塚があると聞くがどこか教えて欲しいと尋ねますが、ツレは知らないと答え、若菜摘みを続けます。
やがてツレは若菜摘みを終えて退場しますが、シテ一人が由ありげに残ったので、ワキが故を問うと、最前の求塚を教えようと塚の所に導きます。


そしてシテが語るには、昔この地に住む菟名日乙女(ウナイオトメ)という女に、二人の男が思いを寄せたものの、乙女はいずれとも決めかねて悩んだ末に生田川に身を投げて果てた。ところがその骸を入れた塚を二人の男が尋ね来て、互いに刺し合って果ててしまった、というのです。
話す途中から「その時わらは(ワ)思うよう」と一人称になり、自らその乙女の霊であることをほのめかしますが、その原因となった我が身を助けて欲しいと言い残し、塚の内に中入りとなります。


語りアイで、菟名日乙女の故事がもう一度語られます。
そしてワキの待謡から、太鼓が入り「南無幽霊成等正覚」とワキが続けて出端の囃子。
この読経の声に応えて、塚の中からシテの謡が聞こえてきます。塚の中も苦しみの世界であり、そこに僧侶の読経が聞こえて有り難いと謡います。


太鼓はこの世ならぬもの、人を離れた非日常のものを表す時に使われると言いますが、まだ塚の中にいて姿を現さないシテを、塚から呼び出すという意味があるのかも知れません。
「火宅の住處(スミカ)御覧ぜよ」と引き廻しが下ろされてシテが姿を現すと太鼓入りの囃子も終わりました・・・続きは明日に

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