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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

天鼓 弄鼓之舞 観世銕之丞(能楽座ひたち公演)

観世流 日立シビックセンター 2009.2.21
 シテ 観世銕之丞
  ワキ 宝生閑、アイ 野村扇丞
   大鼓 安福光雄、小鼓 大倉源次郎
   太鼓 観世元伯、笛 松田弘之

銕之丞さんの弄鼓之舞。昨年秋の銕仙会の際に、時間の都合で弄鼓之舞の小書付を前場だけで失礼してしまったのですが、その時のシテ柴田さんが後見で出ておられるのも何かの縁。興味深く拝見しました。
なにぶん地方公演なので、囃子方は皆さん蝉丸に続いての登場ですが、源次郎さんの袴が蝉丸の時と違うのに気付きました。他の方はどうだったのか、蝉丸の時が割と印象に残る袴でしたので気付いたのですが、なにか深いわけでもあるのでしょうか。

それはともかく、まず舞台には鞨鼓台が出されてきて正先に置かれます。
天鼓の鑑賞記は、以前に金春流山井綱雄さんの盤渉の小書付を観た際のものを書いていますが、その時も書いたように、下掛りでは鞨鼓台と一畳台を出すようで、それはそれでまた面白いのですが、鞨鼓台だけの形を見慣れているといささか驚きます。

後見が下がると名宣笛でワキの出になります。白大口に黒地の袷法被で、後漢の帝に仕える臣下という出で立ちです。常座で名乗りますが、ここで王伯王母という夫婦の子、天鼓の物語が語られます。
王母が天から鼓が下る夢を見て身籠もった天鼓ですが、その後本当に天から鼓が下り、これを天鼓が打つと聞く人々を感じ入らせた。しかし帝がこれを聞いて鼓を召し上げられようとし、天鼓がこれを拒んだので呂水に沈められてしまった。しかし内裏に据えられた鼓が鳴らないので、父の王伯を召して鼓を打たせようという勅命であるという話です。

閑さんが趣き深く語り終えると、橋掛りへ向かい、一ノ松まで出て呼び掛け「誰にて渡り候ぞ」シテが橋掛りへ出て三ノ松に立ち、宣旨と聞いて下居します。
常の型では、前シテが一声で出て、一セイ、サシ、下歌、上歌と謡ってからワキが呼び掛けますが、この小書ではワキの詞のあとは、一セイから上歌までが省略されて、シテワキの問答になります。山井さんの盤渉の際は、一声で出て一セイの謡のみ謡った後、サシからは省略されましたが、ちょっと似た感じですね。
さてこのつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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