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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

二九十八 大藏基誠(SHIN狂言鑑賞会)

大藏流 那珂市らぽーる 2009.3.1
 シテ 大藏基誠
  アド 大藏千太郎

いわゆるホールでの上演でして、仮説の舞台も揚げ幕や切戸口の用意はなく、能舞台の大きさの板に橋掛り分が付属した形に、鏡板様の松の絵を吊ったもの。さすがに能ではどうかなあと思うところですが、狂言だと、こんな舞台でもけっこうサマになるから面白いところです。

さて最初の曲「二九十八」ですが、嫁取りにまつわる話で「伊文字」と同様に清水の観世音に妻乞いの祈願をするという話になっています。
まずはシテの男、基誠さんが登場し「これはこのあたりに住まいする者でござる」と名乗り、いまだに定まった妻がいないので、清水の観世音に祈願して申し妻を致そうと、舞台を廻って清水寺へとやって来ます。

正中に出て「さらば拝を致そう」と、正座して扇を置き合掌したのち、通夜をしようと扇を握って右膝に立て、少し体を倒して寝入った形になります。が、直ぐに目覚めた態になって、霊夢を見たので早速に西門へ参ろうと立ち上がります。

舞台を廻るにあわせて、アド女が登場して一ノ松に茶の衣を引き被いて立ちます。シテはこの姿に気付いて、これは御霊夢の妻かと常座によって早速声をかけようとします。
しかし小さな声で声をかけたものの、自分で笑い出してしまい、大声で笑いながら正中に戻ってしまいます。
再び声をかけようと、常座に向かい「もしや御霊夢の、お、つ、つ、つ・・・」と言うものの、恥ずかしくて「妻」と言えず、またまた正中に戻ってしまいます。
これではならじと、意を決して三度目の声かけをすることにし「お妻様ではございませんか」とようやく声をかけます。

和泉流ではなんども声をかけ直すという展開はなかったと思いますが、この先は同じで、妻が「つまぞ無き 我が身一つの狭衣に 袖を片敷き独り寝ぞする」と歌を詠みます。
この歌に喜んだ男は女の家を問うと、女は「我が宿は春の日ながら街のなか 風の当たらぬ里といふべし」と再び歌を詠みます。
さて不思議な話ですが、このつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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