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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

文相撲のつづき

こういう曲のならいなのでしょうし、山本家だけに余計にそんな感じになりますが、命ずる大名と命を受ける太郎冠者のやり取りは極めて様式的です。
「えーい」「はー」と何度かやり取りをすると、大名が「もう戻ったか」と問いかけ、太郎冠者はまだ出かけてもいないと答えます。大名は油断させぬために言ったのだなどと言ってから、さらに「えーい」「はー」と繰り返す形になっています。

ようやくこのやり取りが終わり、太郎冠者は舞台を廻り街道へ出ると、人が通るのを待とうとワキ座に着座して待つ形になります。
一方、アドの男則孝さんが括り袴の身軽な形で登場してきて、常座で名乗ります。

舞台に入った男を太郎冠者が呼び止め、「身共の頼うだお方はかっとお大名じゃ」と言って、奉公するように誘います。男が「同心でござる」と承知し、早速に太郎冠者は男を伴って歩き出すわけです。
しかし太郎冠者は「ちとお待ちゃれ」と足を止め、男に国を尋ねます。さらに太郎冠者は、大名から何か芸のある者を探してこいと言われていたので、男に芸があるかと尋ねます。男はこれに「弓、鞠、包丁、碁、双六、馬の伏せ起こし、やっと参ったをいたします」と答えます。最後の芸はなんだかわかりませんが、ともかく芸だくさんの様子に喜んだ太郎冠者は、男を連れて屋敷に戻ります。

二人は橋掛りへと進み、一ノ松、二ノ松に立ったところでお屋敷に着いた形になります。大名の屋敷という設定なので、舞台が屋敷となり、屋敷外となる橋掛りに二人が控えることで、空間的な広がりが出ます。先日の佐渡狐でも書きましたが、狂言のこうした空間設定の面白さはなかなかのものです。

さて男を連れて太郎冠者が戻ってきた形から「今参」と同様に、太郎冠者は男を外に待たせたまま、舞台に入り大名に報告をします。
大名は先々のため男に聞こえるようにと、大声で太郎冠者に過を言い、太郎冠者がこれに答えます。さらに太郎冠者に床几を持たせて、大名らしく男に対面することにします。
さてこのつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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