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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

文相撲さらにつづき

大名は、馬を引けとか、若党に矢ノ根を磨かせよなど太郎冠者に命じたりします。このあたりは、あまり奉公人の多くなさそうの大名が、精一杯大身の様子を見せて新参者に威厳を示そうというところで、歴史的な意味でも興味深いところです。

太郎冠者が案内して男が舞台に入り、目付に出て大名に向かう形になりますが、男は「新参の者」と言ったまま、走り逃れて一ノ松に立ちます。その素早い動きに、これは使い物になると思ったのか、大名は眼で使ってみようと言い、太郎冠者に男を再度案内させます。

男が出ると、大名は男を眼で使い、目付、ワキ座、常座、目付、近く、遠くと何度か男を動かすよう繰り返し、大名が満足して笑い出し男は一ノ松に戻って佇みます。この大名が男を眼で使う部分は演じない場合もあるそうですが、この曲では割に大きな部分を占めている感じがします。
さて舞台では、太郎冠者が大名に男の芸が多様であることを報告しますが、ボケ風の大名はそのなかにいらぬ芸があると「馬は持たぬ、ゑのころかなどの伏せ起こし」と訳の分からぬことを言い出し、太郎冠者にたしなめられます。

大名は男を呼び、何が一番得意かと尋ねますが、男は相撲が得手だと答えます。実は大名も相撲好きで、早速に相撲を見たいので男にこれに出て相撲を見せるようにと命じます。これに対して、男は相手を出して欲しいとこれまた当然のことを頼みます。

大名は、一人ではとれないのかなどととぼけたことを言います。さすがに一人ではとれまいと、男にも、太郎冠者にも言われて、それでは風呂を焚く『どうきん』と取らせようかなどと言い出します。どうきんは人の名なのでしょうね。

しかしこれは年寄りで、それでは太郎冠者にと言うものの、太郎冠者はついぞ相撲を取ったことがないという次第。結局はどうしても相撲を見たい大名自身が相撲の相手をすることになります。
身ごしらえをして相撲を取ろうということで、男は狂言座に行って肩衣を外し、大名は笛座で太郎冠者に手伝わせて素袍、熨斗目を脱いで白練・下袴の姿になります。大名がこうした姿になるのは、同じ相撲を取る蚊相撲はもちろんですが、靭猿などにもありますね。このつづきもう一日明日に
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