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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

雪 雪踏之拍子 金剛永謹(東京金剛会)

金剛流 国立能楽堂 2009.3.21
 シテ 金剛永謹
  ワキ 宝生欣哉
   大鼓 亀井忠雄、小鼓 亀井俊一
   笛 中谷明

この雪という曲は金剛流のみが現行曲としています。雪の精が現れて舞を舞って姿を消すという、言ってみればそれだけの曲ですが、それだけに深い情趣を出せるかどうかがシテの力量にかかってくるという次第。一場物の小品ですが、金剛流ではこの曲を大変大事にしているのだそうです。
こうした植物や自然現象などの精、天人が現れて舞を舞うという趣向の曲は様々にあり、胡蝶や西行桜、遊行柳など五流に共通する曲も多いのですが、この雪のように特定の流儀だけが演じるという曲も少なくありません。
同じ金剛流では墨染桜、観世流の吉野天人や梅、以前にも取り上げた観世・宝生・金剛の三流が伝える藤などがありますね。

今回はこの雪に、雪踏之拍子という小書きがついての上演です。この小書きの内容については、追々、曲の展開に沿って書いてみようと思います。

さて舞台にはまず作り物の山が運び出され大小前に置かれます。紫の引廻しがかけられ、榊のような葉の上には雪がかけられています。
準備が整うと次第の囃子でワキ旅僧が登場してきます。無地熨斗目着流しにに濃紺の水衣、角帽子の上から笠を被った欣也さんが橋掛りを進んで、常座へと出ます。
常座に立つと型通りに鏡板を向いて「末の松山はるばると 末の松山はるばると 行方やいづくなるらん」と次第を謡い、地取りの間に正面に向き直って、名乗りになります。
諸国一見の僧ですが、しばし奥州にいたところ、津の国天王寺へ参ろうと思い立ち歩みを進める途中です。

道行の謡になり、野に伏し山を分けてはるばると旅路を進み、摂津の国、野田の渡しに着いたことが謡われます。
おりしも晴れた空が俄に曇り、雪が舞ってきます。ワキ僧はここで雪がやむのを待とうと述べてワキ座に着座します。
さてこのつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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